【特集「俳優・柄本佑」】「きみの鳥はうたえる」「ボーイ・ミーツ・プサン」など4作放送
2022年1月8日 10:00
映画と共に育ち、映画を愛する男“俳優・柄本佑”。2001年、14歳で映画界に身を投じ、その後数多くの映画・ドラマに出演。日本アカデミー賞をはじめとした各映画・テレビ賞を席巻し、今や日本映画を語る上で欠かせない存在となった。
柄本がセレクトしたのは、「ボーイ・ミーツ・プサン」「GONIN サーガ」「素敵なダイナマイトスキャンダル」「きみの鳥はうたえる」。作品ごとに全く異なる顔を見せた柄本の魅力を、じっくりと堪能できるラインナップだ。
1月15日8時20分~/1月24日17時30分~/2月12日深夜5時50分(早朝5時50分)~
「百円の恋」「アンダードッグ」の武正晴監督デビュー作。韓国の釜山に観光用プロモーション撮影のため、たった一人で派遣された新米ディレクターのクリハラ(柄本)。上司のイガラシから教えられた言葉は「アンニョンハセヨ」「ケンチャナヨ」「サランへヨ」の3つだけ。しかも、現地のガイドと出会うことも出来ず、クリハラは右も左もわからない土地で途方に暮れる。そんなクリハラの前に、謎の日本人女性ヨーコ(江口のりこ)が現われ、釜山滞在中、彼女に振り回されることになる。15日の本編前には、柄本の特別インタビューを放送。
1月13日21時~/1月17日18時40分~/1月25日18時30分~/2月18日19時40分~
石井隆監督の代表作「GONIN」の正統続編。俳優引退を宣言していた根津甚八さんが本作のために一度きりの復活を果たしたのも話題となった。19年前の五誠会系大越組襲撃事件で絶命した若頭の息子・勇人(東出昌大)は、五誠会会長の孫・誠司(安藤政信)のボディガードをしつつ大越組再興を志す組長の遺児・大輔(桐谷健太)らと、隠し金強奪計画に加わる。3日、17日の本編前には、柄本の特別インタビューを放送。
1月20日22時~/1月23日深夜2時~/2月24日深夜0時5分~
伝説的エロ雑誌を世に送り出した名物編集長・末井昭氏の自伝エッセイを基に、その青年時代の狂乱の日々を活写した青春グラフィティ。少年時代に母親が隣家の息子とダイナマイトで心中するという衝撃的な体験をした末井昭(柄本)。高校卒業後、工場に憧れて田舎を飛び出し大阪で就職するも、すぐに退社。その後上京し、キャバレーの看板描きなどの仕事を転々とし、やがてエロ雑誌の世界に足を踏み入れる。編集長として警察との攻防の末にエロ雑誌の創刊・廃刊を繰り返しながら、写真家の荒木さんをはじめ様々な才能との出会いを重ねていく。20日、23日の本編前に柄本の特別インタビューを放送。
1月27日21時~/2月27日6時~
「そこのみにて光輝く」などで知られる作家・佐藤泰志の同名小説を、柄本、染谷将太、石橋静河らの共演で映画化。原作の舞台を東京から函館へ移して大胆に翻案し、三宅唱が監督を務めた。主演の柄本は、本作でキネマ旬報主演男優賞、毎日映画コンクール男優主演賞を受賞。函館郊外の書店で働く「僕」(柄本佑)は、失業中の静雄(染谷)と小さなアパートで共同生活を送っていた。ある日、「僕」は同じ書店で働く佐知子(石橋)とふとしたきっかけで関係をもつ。彼女は店長の島田(萩原聖人)とも抜き差しならない関係にあるようだが、その日から、毎晩のようにアパートへ遊びに来るようになる。こうして、「僕」、佐知子、静雄の気ままな生活が始まった。27日の本編前に、柄本の特別インタビューを放送。
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トニー・レオンとアンディ・ラウが「インファナル・アフェア」シリーズ以来、およそ20年ぶりに共演した作品で、1980年代の香港バブル経済時代を舞台に巨額の金融詐欺事件を描いた。 イギリスによる植民地支配の終焉が近づいた1980年代の香港。海外でビジネスに失敗し、身ひとつで香港にやってきた野心家のチン・ヤッインは、悪質な違法取引を通じて香港に足場を築く。チンは80年代株式市場ブームの波に乗り、無一文から資産100億ドルの嘉文世紀グループを立ち上げ、一躍時代の寵児となる。そんなチンの陰謀に狙いを定めた汚職対策独立委員会(ICAC)のエリート捜査官ラウ・カイユンは、15年間の時間をかけ、粘り強くチンの捜査を進めていた。 凄腕詐欺師チン・ヤッイン役をトニー・レオンが、執念の捜査官ラウ・カイユン役をアンディ・ラウがそれぞれ演じる。監督、脚本を「インファナル・アフェア」3部作の脚本を手がけたフェリックス・チョンが務めた。香港で興行ランキング5週連続1位となるなど大ヒットを記録し、香港のアカデミー賞と言われる第42回香港電影金像奨で12部門にノミネートされ、トニー・レオンの主演男優賞など6部門を受賞した。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。