ジェームズ・フランコ、性的虐待騒動と親友セス・ローゲンからの絶縁宣言について語る
2021年12月27日 16:00

2018年に複数の女性からセクハラ被害を告発されて以来、表舞台から姿を消していた俳優で監督のジェームズ・フランコが、久しぶりにメディアに出演し心の内を語った。
フランコは、自身が設立した映画学校の女性生徒たちから、教師である立場を利用し性的虐待を行ったと訴えられた。原告側は、フランコがいまは閉鎖された映画&俳優学校「スタジオ4」で「セックスシーン」のマスタークラスを運営し、「学生がオーディションの過程で性的行為を行い、即興で演じるよう奨励されていた」「女子学生に対してキャスティングされる機会をちらつかせて、不適切で性的な行動を示した」「業界の基準をはるかに超えた模擬性行為を行うよう日常的に圧力をかけられていた」と主張。訴状によると、フランコはトライアウトに出席せず、それを録画させ、その後生徒を「手選別」したという。この訴訟は、今年2月に約200万ドルの和解金で示談が成立している。
このほど米ラジオ局シリウスXMの番組に出演したフランコは、「指導していた時期、確かに自分は学生たちと性的関係を持ったし、それは間違っていた。“同意の上なら問題ない。みんな大人なんだし”という考えだったんだと思う。もちろん、ほかの先生たちなんかと話してこれは良くないことだとわかっていたけれど、当時の自分は思考がクリアな状態ではなかったんだ」と生徒との性的関係を認めた。
そのうえで、「学校を作ったのはそれが目的じゃなかったし、自分は生徒を選ぶ立場にはなかった。だから、そうなることを前もって計画していたわけじゃない。でも、学生と合意の関係を持ったことは何度かあって、それは適切ではなかったと思う」といい、スポットライトから遠ざかっていたあいだに自身を見つめ直したとのこと。告発される前にドラッグ依存と向き合った経験が、将来を見据える上で役立ったと明かした。
さらに、マスタークラスの名称を「セックスシーン」としたことを「バカなことをした」と振り返り、「セックスシーンや親密なシーンの作り方を教えていたわけではないし、そのような性質のものでもない。ただ挑発的な名称だったね……。『コンテンポラリー・ロマンス』とか、そういう名称にすべきだった。あのクラスでは、どんなロマンスであれ、生徒が若者として経験することをシーンにしていたんだ。出会い系アプリでの出会いと別れとか、最悪なデートとか、そんな感じのことをやっていて、セックスシーンではないんだ」と弁明した。
また、これまでの多くの作品で共演してきた親友セス・ローゲンについても言及。ローゲンはフランコの性的虐待が明るみになって以降、メディアで度々ふたりの関係について聞かれ、今後は一緒に仕事をしないし絶縁状態だと語っていた。
このことについて、フランコは「これだけは言いたい。セス・ローゲンが心から大好きだ。20年間仕事をともにして、ケンカしたことは1度もない。セスはいちばんの親友で仲間だった。とにかく相性が良かったんだ。彼が言ったことは本当だ。いまは一緒に仕事をしていないし、その予定もない。彼の言葉にはもちろん悲しかったが、理解できる。自分が口をつぐんでいた代わりに、彼が答えなければならなかったんだから。彼にそうさせることは望んでいない。だから今日、こうしてここへ来たんだ。セスにも弟(デイブ・フランコ)にも、ほかの誰にも、これ以上自分の代わりに答えさせたくない」と語った。
フランコは、「127時間」(2010)で米アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、11年にはオスカー授賞式の司会も務めた。「スプリング・ブレイカーズ」「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」「ミルク」「スモーキング・ハイ」など多くの代表作を持つが、ここ数年は目立った出演作はない。
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