映画版「ウィキッド」主演にアリアナ・グランデ&シンシア・エリボ
2021年11月23日 18:30
米ユニバーサル・ピクチャーズが、ジョン・M・チュウ監督(「クレイジー・リッチ!」)のメガホンでブロードウェイの大ヒットミュージカル劇を映画化する「ウィキッド」で、米人気シンガーのアリアナ・グランデと、米アカデミー賞ノミネート経験のある英女優シンシア・エリボがダブル主演を務めることが明らかになった。米Deadlineが報じている。
「ウィキッド」は、ミュージカル映画の古典「オズの魔法使」の前日譚として執筆されたグレゴリー・マグワイアの同名小説が原作。オズに災いを招く西の悪い魔女エルファバを主人公にした物語で、2003年にブロードウェイで開演し、トニー賞3冠を達成。これまで世界16カ国、100以上の都市で上演されている。
映画化にあたっては、舞台版を手がけた脚本のウィニー・ホルツマン、作詞、作曲のスティーブン・シュワルツがそれぞれ同役割を担当、マーク・プラットがプロデューサーを務め、22年夏にイギリスでクランクインを予定している。
“西の悪い魔女”エルファバ役に起用されたエリボと“南の善い魔女”グリンダ役を射止めたグランデは、それぞれのInstagramで朗報を発表。鮮やかなピンク色のセーター姿のエリボが「ピンクはグリーンと相性がいいのよ」とのコメントを添えて、嬉しそうにはしゃぐ自身の写真を投稿した一方、グランデは、チュウ監督からZoomを介して主演に決定したと告げられた瞬間の写真をアップ。「やったね!」というコメントとともに、チュウ監督とエリボにハートの絵文字を送った。
エリボは、グラミー賞、エミー賞、トニー賞に輝く実力派歌手であり女優。ロンドンのウエストエンドとブロードウェイで上演された「カラーパープル」の主人公、セリー役に抜てきされて注目を集めたのち、クリス・ヘムズワース主演の「ホテル・エルロワイヤル」(18)でスクリーンデビュー。19年には、アメリカで奴隷解放運動に尽力したハリエット・タフマンの伝記映画「ハリエット」でタイトルロールを演じ、第92回アカデミー主演女優賞と主題歌賞(主題歌「Stand Up」)にノミネートを果たした。直近ではナショナル・ジオグラフィックの人気アンソロジーシリーズ第3弾となる「ジーニアス アレサ」で、“ソウルの女王”ことアレサ・フランクリンを熱演し、エミー賞にノミネートされている。
グランデは、6枚のプラチナアルバムと980億回を超える楽曲ダウンロードを誇り、名実ともに世界的なポップスターとなった。15歳のときにブロードウェイミュージカル「13」で初舞台を踏んで以降、ティーン向けシットコム「ビクトリアス」(2010~13)のキャット役や、同キャラクターを主人公にした「サム&キャット」(13~)に主演するなど、女優としても活躍。12月24日からNetflixで配信される、レオナルド・ディカプリオ&ジェニファー・ローレンス主演のアダム・マッケイ監督最新作「ドント・ルック・アップ」で映画女優デビューする。