河瀬直美、ジャ・ジャンクーがプロデュース 中国残留孤児の家族の絆描く日中合作「再会の奈良」22年2月4日公開
2021年11月4日 10:00
中国残留孤児の家族の絆を描いた日中合作映画「再会の奈良」が、日中国交正常化50周年の節目となる22年2月4日から公開される。
歴史に翻弄された“中国残留孤児”とその家族がたどる運命、互いを思い合う気持ちを、奈良・御所を舞台に切なくもユーモア豊かに紡いだ物語。“今と未来、奈良と世界を繋ぐ”映画製作プロジェクト「NARAtive2020」の企画で、監督・脚本は、中国出身のポンフェイ監督。ツァイ・ミンリャン監督の現場で助監督・共同脚本などを務め、ホン・サンス監督のアシスタントプロデューサー経験も持つ新鋭だ。なら国際映画祭のエグゼクティブ・ディレクターでもある奈良出身の河瀬直美と、「長江哀歌」(06)、「罪の手ざわり」(13)など中国映画「第六世代」を代表するジャ・ジャンクーがエグゼクティブプロデューサーを務める。
2005年、生みの親を探すために日本へ帰国後、行方を消した“残留孤児”の養女・麗華を探すために、ひとりで中国から奈良に住む孫娘のような存在のシャオザーを頼って訪れた陳ばあちゃん。麗華探しを始めた2人に、ひょんなことで知り合った元警察官の一雄が加わり、言葉の壁を越えて不思議な縁で結ばれた3人の切なくも心温まる麗華探しの旅が始まる。
麗華探しを手伝う一雄を演じる主演俳優には、「哭声 コクソン」(16)、「MINAMATA ミナマタ」(21)など近年国際的に活躍する國村隼。養女探しに奔走する養母には、「妻の愛、娘の時」(17)ほか中国を代表する女優ウー・イエンシュー。シャオザーには中国で注目の若手女優イン・ズーと、物語の鍵を握る男に永瀬正敏が友情出演を果たし、シャオザーの元恋人には、劇団 EXILE の秋山真太郎ら日中を代表する実力派俳優の共演が実現した。
2022年2月4日からシネスイッチ銀座ほか全国順次公開。