哭声 コクソン
劇場公開日 2017年3月11日
解説
「チェイサー」「哀しき獣」のナ・ホンジン監督によるサスペンススリラー。平和なある村にやってきた、得体の知れないよそ者の男。男が何の目的でこの村に来たのかは誰も知らない。村じゅうに男に関する噂が広がる中、村人が自身の家族を虐殺する事件が多発する。殺人を犯した村人に共通していたのが、湿疹でただれた肌に、濁った眼をして、言葉を発することもできない状態で現場にいることだった。この事件を担当する村の警官ジョングは、自分の娘に殺人犯たちと同じ湿疹があることに気付く。娘を救うためにジョングがよそ者を追い詰めるが、ジョングの行動により村は混乱の渦が巻き起こってしまう。警官ジョング役にドラマや映画の名脇役として知られ、本作が初主演となるクァク・ドウォン。國村隼がよそ者の男を演じ、韓国の映画賞・第37回青龍映画賞で外国人俳優として初受賞となる男優助演賞と人気スター賞のダブル受賞を果たした。
2016年製作/156分/G/韓国
原題:The Wailing
配給:クロックワークス
スタッフ・キャスト
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2017年3月5日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
よそ者がやって来て以降、村で頻発する憑きもの的猟奇事件を巡って、家族思いの警察官、謎めいた目撃者、怪しげな祈祷師等が入り乱れるサイコスリラーは、いつか観たジャンル映画の要素を随所に盛り込みながら、がしかし、かつて観たこともない強烈なオチに着地する。それを一言で言うなら、、、いや、止めておこう。恐らく誰もが漠然と感じている"悪魔"の所在を指さす本作の怖さをリアルで体験して頂くためにも。だからこそ、映画のテーマを割り振られ、それを完璧に体現する國村隼の俳優としての創造力に感服する。そして、アジアでしか描けない風土を物語の土台にし、観客を見事に震え上がられるナ・ホンジンの監督としての度量にも。
2022年4月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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わかりやすい答え合わせが一切無い。かと言って、よくわかんないけど凄かったね〜、という観賞の仕方もアリ。
神様って意外と助けてくれないんだよね、というのも世の常で。
アメコミのコンスタンティンだって、神と天使と、人間と堕天使のビジネスが複雑で、立場くるくる変わるし。
この映画の、後半の人間じゃ無いっぽい3人の三つ巴だって、お互い探り探りみたいだし。
大昔、写真は魂を抜かれる、って言ってたらしいけど、それって、韓国でもそうなのかな。
お父さんは、罪を告げられます。それって完全に神様目線の罰だよね。公平といえばこれ以上の公平は無い。えええ?って文句言いたくなるけど言えない。え、でもその前から罰的なものは始まってなかった?時々流れるニュースもよく聞いとかなきゃ。
ところで、國村さんがゾンビ作ってた、って言われてるけど、ゾンビになるのを阻止してた、のかもしれないし、そこもハッキリされてない。と、見る。
答え合わせは無い、と言ったけど、あちこちにヒントが散りばめられていて、何度も見直しちゃうんだな。
ひとつだけ、誰か教えてください!祈祷師が、愚か者め、餌を飲み込んでしまったな、と言ってるのは、誰の何のことでしょう。これだけが本当にわからない。大事なシーンだと思うのよ。冒頭の釣りのシーンとつながる。
この映画、面白い!と思う、自分の心を信じましょう。人のレビュー見て揺らいじゃダメですよ。
3回目見てわかった。餌を飲み込んでしまった愚か者はお父さんのことだね。
あと疑問点は、娘を救おうとしている女。白い衣って、なんか、聖書に書いてあったような。
ごめん、3回見たあとまたダラダラ続けちゃうけど。
悪霊は、娘に取り憑いてる奴で、あとの3人はそれぞれ、天使と人間と悪魔を行ったり来たりできる存在で、それぞれ管轄が違うから、お互いのことは全然わかってなくて。女は見守ったり、チクったり結界を張るくらいしか出来なくて、祈祷師はちょっと悪魔寄りだけど、神をとても恐れている。國村さんは結構捻くれていて霊的苦労が多かったんじゃなかろか。彼らにもキャリアって関係するのかな。
で、えええ⁉︎釣り糸垂らして遊んでいるのは神様だったりして?
2022年3月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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國村隼と祈祷師がグルだったってのはいいとして、じゃああの祈祷師バトルは何だったの⁇ってなる。
2022年2月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
きっと考え抜かれたストーリーなんだろうけど、信仰もなく聖書もまともに読んでいない自分には解釈が難し過ぎた。多分、色々なところに繋がってるんでしょうね。
脚本的には観る側に大いに謎かけをして良いと思うのだけど、脚色で追い打ちをかけるような描写は、混乱し過ぎて少々興醒めであった。
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