ダン・スティーブンス、恋愛データを網羅し“完璧な恋”を仕掛けるアンドロイドに!「アイム・ユア・マン」22年1月14日公開
2021年10月8日 14:00
ダン・スティーブンス(「ダウントン・アビー」「美女と野獣」)が、“完璧な恋”を仕掛けるアンドロイドを演じる「I’m Your Man(原題)」が、「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」の邦題で、2022年1月14日に公開されることがわかった。
本作は、早くも第94回アカデミー国際長編映画賞のドイツ代表に選出され、21年のドイツ映画賞で作品賞を含む5部門を制覇。アンドロイドの恋の相手となる女性に扮したマレン・エッゲルトは、第71回ベルリン国際映画祭で、ジェンダーレスとなって初の最優秀主演俳優賞(銀熊賞)を受賞した。
ドイツ・ベルリンのペルガモン博物館で、楔形文字の研究に没頭する学者アルマは、研究資金を稼ぐために、ある企業が極秘で行う特別な実験に参加することに。アルマの前に現れたのは、紺碧の瞳で彼女を熱く見つめるハンサムなトム。初対面にも関わらず、積極的に口説いてくる彼は、全ドイツ人女性の恋愛データおよび、アルマの性格とニーズに完璧に応えられるようプログラムされた、高性能AIアンドロイドだった。
トムに課されたミッションは、「アルマを幸せにすること」。たった3週間の実験期間で、献身的でロマンチックなトムのアルゴリズムは、過去の傷から恋愛を遠ざけてきたアルマの心を変えることができるのか。また、人間とロボットの衝突のない関係は愛なのか、それとも高度で繊細なアルゴリズムの結果なのか――。ミドルエイジクライシスに直面する女性をアンドロイドが救うラブロマンスを通して、さまざまな問いを投げかける。
スティーブンスは、抜群のルックス、穏やかな性格、豊富な知識、ロマンチックなエスコートで、難攻不落のアルマに迫るアンドロイド・トムを体現。英語なまりのドイツ語でリルケの詩を暗唱し、プロダンサーのようにキレキレのルンバを踊り、子犬のような瞳で彼女を見つめる。一方で、アルゴリズムがはじき出した歯の浮くようなセリフをドヤ顔で披露し、「プリティ・ウーマン」の1シーンを再現して呆れられるなど、自信たっぷりのイケメンテクを空振りさせるさまを茶目っ気たっぷりに演じた。
「ヒトラーを欺いた黄色い星」のエッゲルトが、過去の悲しみを胸に、充実した仕事に打ちこみながらも、老いゆく父の姿に自らの孤独を重ねる、複雑な現代女性アルマを繊細に表現。さらに、「約束の宇宙(そら)」のサンドラ・フラーが、実証実験を見守るワケあり相談員役を務めた。
メガホンをとるのは、女優として「Aimee & Jaguar」(日本未公開)で第49回ベルリン国際映画祭の最優秀女優賞を獲得するかたわら、超正統派ユダヤ教徒のコミュニティから逃亡する女性を描いた「アンオーソドックス」(Netflixで配信中)など、監督としても活躍するマリア・シュラーダー。現在は、セクハラと性的暴行事件を繰り返した映画プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインの行状を暴く「She Said(原題)」を撮影中で、ハリウッドで注目を集める監督のひとりだ。
「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」は、22年1月14日から東京の新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほか全国公開。