【全米映画ランキング】ジェームズ・ガン監督による新「スーサイド・スクワッド」が首位デビュー
2021年8月11日 13:00

8月に入った全米ボックスオフィス。先週末はワーナー/DCコミックスの最新作「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」が公開され、約2660万ドルのオープニング興収で首位デビューを飾った。
同作はマーベルの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズで知られるジェームズ・ガン監督がDCの「スーサイド・スクワッド」(2016)をリブートした作品。前作は批評家・観客の双方から酷評されたにもかかわらずOP興収約1億3340万ドル、北米最終興収約3億2500万ドル、全世界興収約7億4700万ドルというメガヒットを記録したが、5年前と同じ8月5日に公開された今作は、批評家・観客から多くの絶賛評を集めたにもかかわらず、前作より1億ドル以上少ないOP興収になってしまうという皮肉な結果となってしまった。
ワーナー配給作品なのでHBO MaxのPVODに加え、北米でのデルタ株の感染拡大もあり、5年前とは状況が大きく異なってはいるが、今作のOP興収は今後のスタジオの戦略にも影響が出てくるかもしれない。出演はマーゴット・ロビー、イドリス・エルバ、ジョン・シナ、ジョエル・キナマン、ビオラ・デイビス、マイケル・ルーカー、ジェイ・コートニー、アリシー・ブラガの他、声の出演でシルベスター・スタローン。
2位は前週首位だったドウェイン・ジョンソン&エミリー・ブラント主演のアドベンチャー「ジャングル・クルーズ」。2週目の週末は約1570万ドルの興収で累計は約6530万ドルに。3位は前週と変わらずM・ナイト・シャマラン監督のスリラー「オールド」。3週目は約410万ドルの興収で累計を約3850万ドルとしている。
そして4位はディズニー/マーベルの「ブラック・ウィドウ」。公開形態をめぐり主演女優のスカーレット・ヨハンソンが配給のディズニーに対して訴訟を起こすなど話題に事欠かない作品だが、先週末に北米累計を約1億7400万ドルとし、累計約1億7100万ドルの「ワイルド・スピード ジェットブレイク」を抜き、今夏公開最大のヒット作、そして今年の北米興収暫定1位に躍り出た。ディズニープラスのPVODもありながら、今夏最大のヒット作になるあたり、さすがマーベルブランドといったところか。
今週末は「ソウルの女王」アレサ・フランクリンの生涯を描いた伝記映画「Respect」(ジェニファー・ハドソン主演)、スティーブン・ラング主演の大ヒットホラー続編「ドント・ブリーズ2」、ライアン・レイノルズ主演のSFアクションコメディ「フリー・ガイ」などが公開される。
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