「ゴジラvsコング」級!? 究極対決に圧倒される映画4選 【映画.comシネマStyle】
2021年7月3日 08:00

毎週テーマにそったおすすめ映画をご紹介する【映画.comシネマStyle】。本日7月2日は、世界中で大ヒットしている「ゴジラvsコング」の公開を記念し、“破壊神”ゴジラと“守護神”コングという2大巨獣にも負けない、「究極対決に圧倒される映画」を特集。編集部メンバーがチョイスしたおすすめ作品4本をご紹介します。(文:小山晃弘、今田カミーユ、MOMO、佐藤レモナ)

日本から参戦した小栗旬の特別インタビュー(https://eiga.com/news/20210619/17/)も掲載中。こちらもチェックしてみてください。

100人以上ものマーベルの人気ヒーローたちが二派に分かれ、禁断の戦いを繰り広げるマーベルコミック最大のクロスオーバー大作「シビル・ウォー」を原作に作られた、MCUシリーズの中でも屈指の人気作品をご紹介します。
人類の平和を守るアベンジャーズの戦いは全世界へと広がるが、その人的・物的被害の大きさから、アベンジャーズは国際的な政府組織の管理下に置かれ、無許可での活動を禁じられる。一般市民を危機にさらしてしまったことへの自責の念から、アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)はその指示に従うが、「自らの行動は自らの責任で行うべき」という持論のキャプテン・アメリカ(クリス・エバンス)は反発。ふたりの意見はすれ違い、一触即発の緊張感が高まっていく……。

最強のヒーローチーム、アベンジャーズを牽引するキャプテン・アメリカとアイアンマン。仲間でありチームを代表する人気キャラクターが、お互いの信念を懸けて、文字通り血で血を洗う禁断の戦いを展開する……しかもブラック・ウィドウ、スパイダーマン、ブラックパンサー、アントマンなど並み居る人気キャラクターたちを従えて!! これを頂上対決と呼ばずしてなんと呼ぶ!
と、ついテンションが上がってしまいましたが、ひとりでも映画やドラマを背負える人気ヒーローたちが、1本の映画で敵味方に別れて、見せ場満載の大バトルを繰り広げるのですから、食事に例えるならミシュラン三つ星の極上寿司、極上のフルコース、満漢全席!! これは映画を見た方であれば、きっと同意してもらえるはず。

映画序盤のテロを目論む悪役クロスボーンズ率いる一味と、キャップ、ファルコン、ブラック・ウィドウ、そしてスカーレット・ウィッチの戦いから、中盤のアベンジャーズが一同に会して、それぞれの持ち味を遺憾なく発揮して雌雄を決する禁断のバトル、さらにクライマックスでのキャップ&バッキーVSアイアンマンの戦いまで、ユーモアを交えつつ観客を飽きさせることなく進むストーリーラインと、それを邪魔せずに、むしろ加速させるアクションはお見事の一言!!
その成功の要因のひとつは、「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」からMCUに参画したアンソニー&ジョーのルッソ兄弟の各キャラクターに対する愛情の深さ。メインキャストだけで10人にも及ぶのに、それぞれに見せ場をちゃんと用意していて、何ひとつ無駄がないのが心憎い。
なお、映画には登場しなかったハルクやマイティ・ソー“たち”も登場する原作も読み応え抜群ですので、こちらもオススメします!


発明王エジソンとライバルたちがアメリカ初の電力送電システムをめぐって繰り広げたビジネスバトル=電流戦争を映画化。
19世紀、アメリカは電気の誕生による新時代を迎えようとしていた。白熱電球の事業化を成功させた天才発明家トーマス・エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)は、大統領からの仕事も平然と断る傲慢な男だった。実業家ジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)が交流式送電の実演会を成功させたというニュースに激怒したエジソンは、ネガティブキャンペーンで世論を誘導。事態は訴訟や駆け引き、裏工作が横行する世紀のビジネスバトルへと発展していく。

現在21世紀、我々は電気がなければ自力で生きることがほぼほぼ不可能な世代です。日常的に電気が使えるようになるまでに、こんなドラマがあったことに驚かされますし、電気とインターネットのおかげで、はるか昔に義務教育で習った直流、交流の違いをおさらいし、現在の電力システムについても知識を得られるお得なドラマです。
また、この電流対決が、今もその是非が問われるアメリカの死刑制度に利用されたということも驚きです。“天才”や“カリスマ”などと呼ばれ、イノベーションを担う人々が何に重きを置いていたのかが、きれいごとだけではなく、それぞれの人間らしい野心とともに語られます。

そして、不遇の一生を終えましたが、今やエジソンよりもその名が有名になっている二コラ・テスラも登場します。勝負に負けても、新たなフロンティアを切り開いていく人間の魂、そして負けたからこそ生み出されたエジソンの新装置を紹介するラストに、しみじみ感動できる良作です。



2001年公開の「キャッツ&ドッグス」の続編。犬と猫が敏腕スパイに扮し、「007」のボンドや「ミッション・インポッシブル」のイーサンさながらの活躍を見せるアクションコメディです。
メガホンをとったのは、「センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島」や「ランペイジ 巨獣大乱闘」を手掛けたブラッド・ペイトン監督。動物たちの声は、ジェームズ・マースデン、クリスティーナ・アップルゲイト、ベット・ミドラーらが担当しています。
かつてエリートエージェントだった猫のキティ・ガロア(CV:ミドラー)は、ある事件がきっかけでならず者と化し、世界征服を企んでいた。新米エージェント犬のディッグス(CV:マースデン)は、ガロアの計画の鍵を握る鳩のシェイマスのもとへ向かうが、そこにエージェント猫のキャサリン(CV:アップルゲイト)が現れる。キャサリンからガロアの恐るべき野望を聞いたディッグスたちは、世界を救うため、力を合わせる。

前作では、犬が正義の味方、猫が悪役として描かれ、猫派にとっては不満が残る出来栄えでしたが、続編では犬と猫が協力して、世界征服を企む悪猫に立ち向かいます。
まず注目してほしいのは、スタイリッシュなオープニング映像! 「007」の最新作かと見まごうような力の入れようで、初っ端からテンションが爆上がり。劇中にも「羊たちの沈黙」や「ターミネーター」など超有名映画のパロディがちりばめられ、映画ファンの心をくすぐります。
そして実写とパペット、CGを組み合わせて実現した、動物たちのリアルな動きや表情も大きな見どころ! 超大作並みの激しいアクションシーンも見ごたえ満点ですが、ペットを飼ったことがある人ならわかる動物たちの“あるある”な動きや表情に胸をくすぐられます。映画好きな大人も、小さな子どもも満足できるファミリー映画ですので、休日の一家団欒にぜひお楽しみください。



「エルム街の悪夢(1984)」のフレディ・クルーガーと、「13日の金曜日」のジェイソン・ボーヒーズという2大殺人鬼の激突を描くホラー。
フレディ(ロバート・イングランド)が殺戮を繰り返したエルム街の惨劇から10年が経ち、若者たちのなかにフレディの存在を知る者はほとんどいなくなった。そんなとき、復活を望むフレディはジェイソン(ケン・カージンガー)の夢に出現するアイデアを思いつく。

人間の女の子が主人公で、彼女の友人たちがふたりによってどんどん殺されていき、最終的にフレディとジェイソンが直接ぶつかり合います。どちらが生き残ってもその後が恐ろしいので応援はできない……という思いでしたが、わかりやすい弱点のあるジェイソンがかわいく見えてしまい、一瞬だけ応援してしまいました。
「最初の犠牲者はこんな感じの人」などの“ホラー映画あるある”を見つける楽しさや、アクション映画並みのバトルシーンも見どころですが、なんといっても本作でフレディ役を引退したイングランドの生き生きとした姿が印象的です。


「究極対決に圧倒される映画」セレクト、いかがだったでしょうか。今週末は「ゴジラvsコング」とあわせ、「究極対決」という名の夢の共演の数々を楽しんでください。
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