マーティン・スコセッシ、38歳で急逝した「ラプソディ・イン・ブルー」作曲家題材にミュージカル映画を製作
2021年4月27日 11:00

巨匠マーティン・スコセッシと名プロデューサーのアーウィン・ウィンクラー(「レイジング・ブル」「グッドフェローズ」「アイリッシュマン」)が組み、アメリカを代表する作曲家ジョージ・ガーシュウィンを題材にした映画「Fascinating Rhythm(原題)」を製作することがわかった。「ONCE ダブリンの街角で」「シング・ストリート 未来へのうた」のジョン・カーニーが監督を務める。製作はエンデバー・コンテントが担当する。
米Deadlineによれば、スコセッシ、ウィンクラー、カーニーが企画した本作は伝記映画ではなく、ジョージ・ガーシュウィンの人生と音楽をもとに、ある若い女性が米ニューヨークの過去と現在を通じて体験するドラマチックな旅を描くミュージカルドラマになるようだ。カーニーが監督のほか、クリス・クルースとともに共同脚本を手がける。ガーシュウィン財団の協力のもと、劇中には彼の代表曲の数々が使われるという。
オペラ「ポーギーとベス」や「ラプソディ・イン・ブルー」などの作品で知られ、アメリカ音楽を確立した作曲家と謳われたガーシュウィンは、1937年に38歳の若さで脳腫瘍のため急逝。45年には、ミュージカル仕立ての伝記映画「アメリカ交響楽」が製作された。
スコセッシは1980年の「レイジング・ブル」の後からガーシュウィンの伝記映画について構想をあたためてきた。93年にジョン・グェア脚本、リチャード・ドレイファス、ロバート・デ・ニーロ主演で映画化が検討されたが、ワーナー・ブラザースからのゴーサインが出ず頓挫。2010年には、スティーブン・スピルバーグ監督がザッカリー・クイント主演で製作を試みたが、実現には至らなかった。
関連ニュース





