「ブラック・ウィドウ」米公開日が7月9日に延期 Disney+で同時配信
2021年3月26日 11:30

米ウォルト・ディズニーが「ブラック・ウィドウ」をはじめとする夏公開作品のスケジュール変更を一挙に発表した。
5月7日に全米公開予定だったマーベル最新作「ブラック・ウィドウ」は、その次のマーベル作品「シャンチー・アンド・レジェンド・オブ・テン・リングス(原題)」の全米公開予定日だった7月9日に延期。「シャンチー・アンド・レジェンド・オブ・テン・リングス(原題)」は、9月3日に延期となった。
エマ・ストーン主演で名作ディズニーアニメ「101匹わんちゃん」の悪役クルエラ・デ・ヴィルの誕生秘話を実写映画化した「クルエラ」に関しては、予定通り5月28日に全米公開を行うが、同日、ディズニーの動画配信サービスDisney+のプレミアムアクセス(追加料金つき)で配信を開始する。今年3月、劇場公開と同時にDisney+のプレミアムアクセスで配信されたウォルト・ディズニー・アニメーション最新作「ラーヤと龍の王国」と同じ対応だ。また、「ブラック・ウィドウ」に関しても、劇場公開と同日の7月9日にDisney+のプレミアムアクセスで配信を開始するという。
6月18日に全米公開を予定していたピクサー最新作「あの夏のルカ」(エンリコ・カサローザ監督)は劇場公開を見送り、Disney+のみで配信を行う。2020年末にDisney+で配信されたピクサー作品「ソウルフル・ワールド」と同様、プレミアムアクセスではないため、Disney+ユーザーなら追加料金なしで視聴できる。
アメリカはワクチン接種が加速している影響で、新型コロナウイルスの感染者が減少。映画館が相次いで営業を再開をさせていることから、5月7日の「ブラック・ウィドウ」を機に、米映画興行が復活するとの楽観的な見方が広がっていた。だが、今回のディズニーの発表は、その気運に水を指したことになる。
決断の背景には、営業を再開した劇場に収容制限が課せられていることに加え、ヨーロッパで再び新型コロナウイルスが猛威をふるっていること、Disney+が会員数1億人を突破し、勢いに乗っていることなどがあるようだ。
なお、9月3日に全米公開延期となった「シャンチー・アンド・レジェンド・オブ・テン・リングス(原題)」に関しては、Disney+での同時配信は予定されていないため、ディズニーは秋から映画興行が正常化するとみているようだ。
また、ディズニー傘下となった20世紀スタジオ作品についても新たな公開日が割り当てられており、それぞれ「フリー・ガイ」が8月13日、「キングスマン ファースト・エージェント」が12月22日、「ディープ・ウォーター(原題)」が22年1月14日、「ナイル殺人事件」が22年2月11日となっている。

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