ジェームズ・ワン、新「ヴァン・ヘルシング」を製作 ジュリアス・エイバリーが監督
2020年12月19日 11:00
「透明人間」(エリザベス・モス主演)が大ヒットした米ユニバーサル・ピクチャーズが、「死霊館」「ソウ」シリーズのジェームズ・ワンと組み、「ヴァン・ヘルシング」をリブートすることがわかった。ワンが製作し、「オーヴァーロード」「ガンズ&ゴールド」のジュリアス・エイバリーが監督を務める。
「ヴァン・ヘルシング」は、ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」に登場する吸血鬼&モンスターハンターのヴァン・ヘルシング教授を描くホラー。これまでピーター・カッシング、ローレンス・オリビエ、アンソニー・ホプキンスらが演じ、2004年にはヒュー・ジャックマン主演で映画「ヴァン・ヘルシング」が製作されたが、これが期待した興行収入を得られずシリーズ化には至らなかった。
米Deadlineによれば、リブート版はエリック・ピアソン(「マイティ・ソー バトルロイヤル」)による草稿をエイバリー監督がリライトしているとのこと。ヴァン・ヘルシングがどのように描かれるのかは明らかになっていないが、ユニバーサルはエイバリー監督の裁量に任せているという。
ユニバーサルは、古典ホラー「ミイラ再生」をトム・クルーズ&ラッセル・クロウ共演でリブートした「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」が興行的に失敗して以降、複数作品がリンクする「ダーク・ユニバース」の計画を断念し、クリエイター主導で個々にモンスター映画リブートする方向に転換した。「インシディアス 序章」のリー・ワネル監督がフェミニズム視点を取り入れたR指定作品「透明人間」は、コロナ禍の公開ながら世界興収1億3000万ドル超を記録した。
J・J・エイブラムス製作のサバイバルアクション「オーヴァーロード」で注目を集めたエイバリー監督は、シルベスター・スタローン主演の米MGMのスリラー「Samaritan(原題)」が先頃クランクアップしている。