ブラッドリー・クーパー監督のバーンスタイン伝記映画にジェレミー・ストロングが交渉中
2020年10月25日 09:00
米実力派俳優のジェレミー・ストロングが、ブラッドリー・クーパー監督・主演の「マエストロ(原題)」への出演交渉をしていると、米Deadlineが報じている。
「マエストロ(原題)」は、作曲家レナード・バーンスタインの伝記映画で、「アリー スター誕生」で監督デビューしたクーパーが、監督・主演を務める意欲作。クーパーは、「スポットライト 世紀のスクープ」で米アカデミー脚本賞を受賞したジョシュ・シンガーと共同で脚本を執筆している。
バーンスタインの妻であり、チリ出身の女優でピアニストのフェリシア・モンテアレグレ役にはキャリー・マリガン(「華麗なるギャツビー」「17歳の肖像」)が決定している。ストロングにオファーされたのは記者ジョン・グルエン役で、1968年に出版されたレナード・バーンスタインの伝記「The Private World of Leonard Bernstein」を執筆した人物だ。
ストロングは、米HBOの人気ドラマ「キング・オブ・メディア」での演技が高く評価されており、9月に行われた第72回プライムタイム・エミー賞で主演男優賞を受賞。「リンカーン」「ビッグ・ショート」「モリーズ・ゲーム」などに出演している演技派で、最新作はベトナム戦争の抗議活動から逮捕・起訴された7人の男性の裁判の行方を描いた実録ドラマ「シカゴ7裁判」だ。
1918年アメリカ・マサチューセッツで生まれた作曲家バーンスタインは、25歳の若さでニューヨーク・フィルハーモニックの指揮者に抜擢。ミュージカル「ウエスト・サイド物語」、映画「波止場」などの音楽を手がける一方、公民権運動などの活動家としての側面も持っていた。90年に72歳で死去している。
「マエストロ(原題)」は、バーンスタイン(クーパー)と妻モンテアレグレ(マリガン)の30年以上にわたる関係を軸に物語が展開するといい、プロデューサーには、マーティン・スコセッシ、スティーブン・スピルバーグ、クーパー、そして彼の製作会社ジョイント・エフォートのパートナーであるトッド・フィリップスらが名を連ねている。