北村匠海×小松菜奈×吉沢亮「さくら」の主題歌は東京事変! 楽曲が彩る予告編完成&11月13日公開決定
2020年8月6日 08:00
[映画.com ニュース] 「東京事変」が、北村匠海、小松菜奈、吉沢亮が三兄妹役を演じる「さくら」の主題歌「青のID」を書き下ろしていることがわかった。あわせて、同曲が彩る予告編とメインビジュアルもお披露目。公開日は、11月13日に決定した。
直木賞作家・西加奈子氏の累計発行部数55万部を突破した同名小説を、矢崎仁司監督(「ストロベリーショートケイクス」「無伴奏」)が実写映画化。ヒーローのような存在だった長男・一(吉沢)の死によって、バラバラになってしまった家族の“再生”を繊細に描き出す。北村が次男・薫、小松が妹・美貴を演じ、寺島しのぶと永瀬正敏が両親を体現。そのほか「欅坂46」の小林由依、水谷果穂、山谷花純、加藤雅也、趙民和(本来の「民」は、部首が王の民)が共演した。
主題歌「青のID」と、世界的に活躍するピアニスト、アダム・ジョージが手掛けた劇中曲が響く予告編は、「足りないものなんて何もなかった」はずの家族とその愛犬・サクラの日々が、兄の死をきっかけに壊れていくさまを容赦なく映し出す。傷付き、困難にぶち当たり、「きれいごとじゃない」姿をさらけ出しながらも、再び絆を取り戻そうとする一家。待ち受ける“大晦日の奇跡”に、一筋の希望を感じさせる映像となった。メインビジュアルには、三兄妹それぞれの眼差しとともに、桜の下で寄り添う家族たち、そしてすべてを見守るように佇むサクラの姿が切り取られている。
メガホンをとった矢崎監督は、「試写室ですすり泣く声を聞いたのも初めてですが、何より嬉しかったのは、涙より笑い声が起こったことです。『生』を描くには分母に『死』があり、『哀しみ』を描くには分母に『笑い』が必要です。きっと、この家族との出会いが、今の長いトンネルの先の一筋の光になってくれると信じています」と語る。そして、「最後に届けられた東京事変の主題歌『青のID』は、今だからこそ、世界に愛を叫ぶ、新しい喜劇の産声のように聞こえました。この家族に会いに来て欲しい。きっと元気になるから」とメッセージを残した。
「東京事変」は、以下の通りコメントを寄せている。
主題歌をご注文くださり、ほんとうにありがとうございます。
小松菜奈氏ら適切な配役をはじめ、終始大胆且つ繊細な傑作。
ハイティーン期間限定のあの、痛くて痒くて堪らないきぶんを
思い出し、久し振りに孤独に咽びながらしかし皆で力を合わせ
ながら、映画へ寄り添うべく精一杯務めました。子供と大人の
間の宙ぶらりんを自覚すればこそ振り絞りたいと焦り、未熟な
汗と涙を撒き散らす。お若いかたがたのそんなご様子を垣間見
るたび一緒に胸震わせてしまうのは、自分もその荒波を必死で
泳いだ者の内の一人だからだと改めて気付かされるのでした。
そして昨今、悪送球見舞われ続ける人類。各々何かと覚束ない
いまだからこそ本作を多くのかたがたと分かち合いたいです。
どんな時も愛を込めて。東京事変2020。」