ストロベリーショートケイクス
劇場公開日:2006年9月23日
解説
魚喃キリコの同名コミックを、「三月のライオン」の矢崎仁司監督が映画化。大失恋を乗り越えて恋の訪れを待つフリーター里子、学生時代の男友達を思い続けるデリヘル嬢の秋代、過食症のイラストレーター塔子、恋に生きるOLちひろ。仕事も性格もまったく違う彼女たちの日常をリアルに描く。「ジョゼと虎と魚たち」の池脇千鶴をはじめ、中越典子、中村優子、岩瀬塔子が4人の主人公を演じる。人気恋愛小説家の狗飼恭子が脚本を担当。
2005年製作/127分/R15+/日本
配給:アップリンク,コムストック
スタッフ・キャスト
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2022年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
この映画、公開時(2006年)からずっと気になっていたが、ようやく観た。
あの頃には少し尊敬していた映画評論家=樋口尚文氏が書いた本作の映画評を読んで気になっていた作品。
観てみると、登場人物の女性4人が、それぞれ個性的な生活を過ごしている人生の一時期を垣間見て、不思議な感覚になる映画であった。
デリヘル店で電話番をしている里子(池脇千鶴)は、デリヘル店ナンバーワンの秋代(中村優子)と親しくしている。
秋代は一人で生きて一人で死ぬために飛び降り自殺ができる高層階(5階以上)の部屋を買おうとしていて、デリヘルで稼いだ金を部屋の大きなバッグに投げ込む日々。彼女は毎日お棺で寝起きしているのも不思議…。
また、秋代は旧友の男友達の菊池に片想いしているが、彼には恋人がいて叶わぬ恋。
事務職OLとして会社勤めをしているちひろ(中越典子)は、イラストレータの塔子(岩瀬塔子)と同じ部屋で共同生活しているが、「共同生活していて大丈夫?」と思ってしまうようなギスギス関係も見られる。
こうした女性4人(2組)が様々な出来事を経て、最後に収束していく構成は見事!
また、松月堂のショートケーキというのも美味しそう(笑)
この映画で、特に面白かったのは、池脇千鶴が「ある石」を[神様]だと見做して部屋に設置して拝むシーン。
彼女が神様に「私のお尻を触った店長を殺して下さい。それから私に恋人をお願いします」と祈ったところ、デリヘルの店長から「君が好きなんだ」と告白される(笑)
彼女は神様に「店長を殺しては取り消し。それから、恋人は誰でもいいわけではないんで…」と再び祈る(笑)
更に、店長に押し倒されたことから「やっぱり店長を殺して下さい」と祈る…ww
序盤はバラバラの物語を次々見せられた感はあったが、全編通して観ると、なかなか面白い映画であった。
矢崎仁司監督の佳作といえよう。
<映倫No.117540>
2022年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
男にふられて、立ち直ろうとしているフリーター(池脇千鶴)、恋に恋してるOL(中越典子)、男友達に恋い焦がれているデリヘル嬢(中村優子)、過食症に悩む画家(岩瀬塔子)の4人が歩む、決して楽チンではない人生が興味深い。
色んな要素が散りばめられて飽きない。
初映画で、初演技の原作者の女性が、いい演技です。
拒食障害者とか、壊れたデリヘル嬢とか、呪いの女とか、いまいちよくわかんない。
それで、どうしたの、な、感じ。
だから、やたら長く感じて、苦しい。
暇なら、どうぞ。