さくら

劇場公開日:

さくら

解説

直木賞作家・西加奈子が家族をテーマにつづった同名ベストセラーを、「三月のライオン」の矢崎仁司監督が映画化。長谷川家の次男・薫は、年末に実家へと向かう。兄の一(ハジメ)は彼にとって幼い頃から憧れの存在だったが、2年前に事故で他界した。ハジメの死をきっかけにバラバラになってしまった家族をつなぎ止めるかのように、薫は幼い頃の記憶を思い起こしていく。妹・美貴の誕生、愛犬サクラとの出会い、引っ越し、初めての恋と失恋など、長谷川家の5人とサクラが過ごしたかけがえのない日々。そして大みそか、壊れかけた家族をもう1度つなぐ奇跡のような出来事が起こる。平凡な次男・薫を「君の膵臓をたべたい」の北村匠海、破天荒な長女・美貴を「渇き。」の小松菜奈、人気者の長男・一を「キングダム」の吉沢亮、彼らの両親を寺島しのぶと永瀬正敏がそれぞれ演じる。

2020年製作/119分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2020年11月13日

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(C)西加奈子/小学館 (C)2020 「さくら」製作委員会

映画レビュー

4.5長男の“不在”の理由、事前情報では控えてほしい

2020年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

楽しい

原作でも映画でも、ストーリーは繊細に語られている。一人暮らしの次男・薫が、音信不通だった父からの手紙を機に、久しぶりに帰省する。実家には母、妹の美貴、数年ぶりに会う父、愛犬のサクラがいる。だが、薫の回想に頻出する兄のハジメはそこにいない。家族もそれを口にしない。その理由が、少しずつ、順を追って明かされていく…。

予備知識ゼロで鑑賞できた人は、その過程をある種ミステリー要素として楽しめたはず。だが悲しいかな、無粋な宣伝方針のせいで、予告編でもマスコミに提供される紹介文でも、ハジメの不在の理由が配慮なくばらされている。もったいない。

物語の真の重心は美貴であり、良くも悪くも家族と周囲に強い影響を及ぼす“天真爛漫なファムファタール”を、小松菜奈が唯一無二の存在感で体現。だが重くなり過ぎないよう、家族愛を象徴するサクラを配したことで、家族の試練と再生が穏やかに受け入れられるのだろう。

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高森 郁哉

3.5☆☆☆★★★ 原作読了済み。 原作を読みながら「これは一体何を言い...

2024年3月10日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★★

原作読了済み。

原作を読みながら「これは一体何を言いたいのか?」…と、何回も思う程、さっぱりと要領を得ない話でした。
とにかく、話があっちへ行ったり、こっちへ行ったり…と。枝葉が幾つも別れては時間が進行し、やがて悲劇が起こる。
それを、この家族に寄り添い生きている犬のサクラが見守っている。

これをどうやって映画へ?

監督が監督だけに(良い意味で)そんなに悪い内容にはならないのでは?…とは思いつつも。殆どは不安感しか感じずに、映画館へ行ったのが正直なところ。

映画本編が始まり、やはりと言うか。最初の20分くらいまでは、知っている内容なのに、なかなか映画の中身に入り込めず、心ここにあらずの状態で、、、

映画本編も、多くのエピソードの順番が、原作の時間経過とは異なり進んでいたその時。兄とのお風呂での会話で、ボディーソープだろうか?手の平の泡を見てHを意識する薫。
それを見ていた瞬間!

「嗚呼そうか!これは《サザエさん》とは言わないまでも。セックスを含めた艶笑譚を、四コマ漫画のスケッチ風にしているのでは?…と思い始めた。

そう言えばこの監督は、以前に撮った『ストロベリー・ショート・ケイクス』で。主演の中越典子に対して、顔面ぶっかけを撮るとゆう。由々しき場面を敢行していたのを、一気に思い出したのだった。
この映画本編でも。原作に有るミキの放尿場面を、何も臆する事なく撮っているし。在ろう事か、原作にはないミキのオ◯ニー場面すら躊躇なく撮るとゆう、、、

映画は凡そ本編の半分辺りまでは、そんな状況で進んでいた様に思えた。

基から原作では、薫は妹のミキに。
ミキは兄を。
兄は矢島さんへの愛を抱きつつ。妹のミキにも、兄を越えた好意を。
そんなミキを愛するカオル。
サキコは長年に渡って父親を。

近親相姦とは言わないまでも、社会通念からは歪んだ想い。
禁断の…とまでは入り込みはしないが、その倒錯的とも言える想いを。
純愛過ぎたが故に、上手く行かないもどかしさが爆発してしまい、、、と言った。様々な恋愛感情が、後半の1時間には絶妙なバランスでブレンドされていた様に思えた。

とは言え。小松菜奈演じるミキ(美貴)の性格であり行動には、(原作を読んでいても同じだが)好き嫌いが別れるところだと思う。
あの放尿場面等も、男の目からよりも、同じ女性の立場から見たならば…と。
元々が、そうゆう女の子と言う設定なのだけれども、、、

原作を読んでいたからこそ、それ程の期待をしていなかったが故に。思いの他に、途中からは映画のリズムに乗って行けたのですが。やはりこれは、好き嫌いがはっきりと別れる作品なのでは?…と思えます。

登場場面は少ないものの、サエコ役の加藤雅也が、とても良い味わいの役柄だった様に思える。

2020年 11月14日 TOHOシネマズ流山おおたかの森/premier SCREEN

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松井の天井直撃ホームラン

3.5さくら

2023年8月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

家族をギリギリで繋ぎ止めるさくらの存在。

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ABCD

2.0どこがクライマックスだったのだろう

2023年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

原作未読。不思議な映画でした。どこがクライマックスなのかがわかりずらいまま、終わってしまった。
兄兄妹、両親の幸せな5人家族。それが長男の事故に遭ったことから急転下し、そうしてまた家族の再生していく話し。なにがきっかけで、再生していくのかが見えずらくて、共感がいまひとつできなかった。
小松菜奈が演じるレズっぽい女子高生、精神的にイッてしまったような不敵な感じ、はハマっていた。永瀬正敏と寺島しのぶはさすがの演技。永瀬正敏は抑えた感じ、寺島しのぶは自然体で、どこにでもいそうな市井の感じがとても出でて、よかった。

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菜野 灯