【5月23日はキスの日】2000年代の映画を彩ったキスの名シーン!
2020年5月23日 08:00

[映画.com ニュース] 本日5月23日は「キスの日」。1946年のこの日、キスシーンが登場する日本初の映画「はたちの青春」(佐々木康監督)が封切りされたことに由来します。珍しかったキスシーンを見ようと当時、劇場には多くの観客が足を運んだのだとか……。そこで特に映画ファンの記憶に残るキスの名シーンを、2000年代の作品から厳選しご紹介します。

クモにかまれ、特殊能力に目覚める青年がヒーローとして奮闘する同シリーズは、主人公のピーター・パーカー(トビー・マグワイア)の切ない恋模様も大きな見どころ。特にシリーズ第1作である本作では、ピーターと後に交際に発展するメリー・ジェーン・ワトソン(キルステン・ダンスト)の、つかず離れずの関係性が描かれ、ファンをやきもきさせる。そんな二人が一気に親密になるのが、あまりに有名なキスシーン。ピンチを救われたメリーは、逆さまにぶら下がった状態のピーターのマスクを口元だけ脱がせて、キスで感謝を伝えるのだ。この時点でメリーがキスの相手の“正体”を知らないというもどかしさも、仮面のヒーローならでは。降りしきる雨もドラマチック!

常夏のハワイを舞台に、事故で「昨日のことをすべて忘れてしまう」記憶障害に陥ったヒロインのルーシー(ドリュー・バリモア)と、彼女にひと目ぼれし、一途に思い続ける獣医ヘンリー(アダム・サンドラー)がピュアな恋愛模様を織りなす。デートを重ねて、愛と絆を深めていく二人。しかし、翌朝にはルーシーの記憶はリセットされてしまう。彼女にとっては、ロマンチックな夜の海辺、ムーディな灯台、広大なパイナップル畑や水族館で交わす何度目かのキスも、すべてファースト・キス……。その都度「Nothing Beats a First Kiss」(ファースト・キスって最高)と感激する姿が、愛おしくもあり、とことん切ない。果たして、ルーシーとヘンリーの運命は?

1960年代初頭の米ワイオミング州を舞台に、二人のカウボーイが愛し合い、互いに女性と結婚後も、秘めたる思いを募らせる。出演は今は亡きヒース・レジャーと、現在も演技派として活躍するジェイク・ギレンホール。ときに甘く、ときに激しく……。彼らが交わすキスには、愛を確かめ合う行為にとどまらず、自らのアイデンティティとの葛藤が見て取れ、より胸を締め付けられるはず。第78回アカデミー賞では作品賞の最有力と目されながら、受賞せず批判の声も。男性同士の恋愛を描いた映画が、同賞に輝くには第89回の「ムーンライト」(2016)まで待たなければならなかった。こちらも色彩が幻想的なキスシーンがあり、必見。

妻に浮気されてしまったサエない中年男(スティーブ・カレル)が、偶然出会ったモテ男の指南を受けて、自らも変身を遂げるラブコメディ。ライアン・ゴズリングが指南役であるプレイボーイのジェイコブを演じているが、劇中唯一“落とせなかった”のがエマ・ストーン演じるちょっとお堅いハンナだった。しかし、事態は一転。自分を変えたいと誓うハンナは、ジェイコブがナンパに勤しむバーに乗り込み、熱烈なキスをお見舞いする。ゴズリング&ストーンといえば、その後「ラ・ラ・ランド」でも印象的なキスシーンを披露するゴールデンカップルとして、映画ファンにはおなじみの存在に。

ディズニーの名作アニメを、ベル役にエマ・ワトソンを迎えて実写映画化した大ヒット作。愛の力で呪いから解き放たれ、人間の姿に戻った王子(ダン・スティーブンス)とのキスシーンはすべての闇を払拭するかのような、文字通り、魔法に満ちたクライマックスだ。本作に加えて「シンデレラ」(2015)、昨年の大ヒットも記憶に新しい「アラジン」(2019)など、ディズニーが手掛ける実写作品は、思わず胸が高鳴るキスシーンの宝庫。一方、今後公開予定の「ムーラン」は実写化に際し、一部設定が変更されているため、ロマンチックな描写は期待できないかも? 早く新型コロナウイルスが終息し、劇場で公開される日が来ることを祈りたいですね。
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