【第92回アカデミー賞】主演男優賞は「ジョーカー」ホアキン・フェニックス
2020年2月10日 13:06

[映画.com ニュース]第92回アカデミー賞の授賞式が2月9日(現地時間)、米ハリウッドのドルビー・シアターで行われ、「ジョーカー」のホアキン・フェニックスが主演男優賞を初受賞した。
「スタンド・バイ・ミー」「マイ・プライベート・アイダホ」などで注目された故リバー・フェニックスさんの弟で、8歳から演技を始め、子役時代はリーフ・フェニックス名義で活動。「スペースキャンプ」(86)で映画デビュー。兄リバーの死をきっかけにしばらく休業したが、映画「誘う女」(95)から本名のホアキンで活動を再開する。「グラディエーター」(00)でアカデミー賞助演男優賞、「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」(05)で同主演男優賞にノミネートされた。ポール・トーマス・アンダーソン監督の「ザ・マスター」(12)では、共演したフィリップ・シーモア・ホフマンとともにベネチア国際映画祭の男優賞を受賞、アカデミー賞でも再び主演男優賞にノミネートされた。17年には、「ビューティフル・デイ」でカンヌ国際映画祭の男優賞を受賞している。
初のオスカー像を手にしたホアキンは「自分がほかの候補者の方々より秀でているとは思いません。私たちは同じ映画を愛する気持ちを共有しているからです」と謙虚に語り、「私たちは自然界にあまりにも無関心」とジェンダー、人種差別、動物の権利、環境など多岐にわたる社会問題について言及。
そして、「私はずっと“嫌な奴”でした。ときに残酷で、一緒に働くのが大変な奴だった。ここにお集まりのみなさんの多くが、私に2度目のチャンスをくれたのです。過去のミスを理由に相手を拒絶することなく、成長するために互いに助け合い、教育し合い、罪を贖うために導き合うのは素晴らしいことです。もっとも人道的な行動だと言えるでしょう」と感謝の意を表した。スピーチの最後には、亡き兄リバーさんが17歳のときに書いた詩「助けに走れば、愛と平和が後からついてくる」を涙ぐみながら紹介し、客席からの大きな拍手に包まれた。
トッド・フィリップス監督作「ジョーカー」は、「バットマン」の悪役として広く知られるジョーカーの誕生秘話を原作のDCコミックスにはない映画オリジナルのストーリーで描く。ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞するなど、世界中で大きな話題となった。
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