カリスマ捜査官を翻ろうする少女失踪事件の謎…トニ・セルビッロ×ジャン・レノ初共演作、2月公開
2020年1月15日 15:00

[映画.com ニュース] 伊作家ドナート・カリシのベストセラー小説を映画化し、トニ・セルビッロとジャン・レノが初共演を果たすミステリー「THE GIRL IN THE FOG(英題)」が、「霧の中の少女」の邦題で、2月28日に公開されることがわかった。カリシ自らメガホンをとり、伏線やミスリードをちりばめ、少女失踪事件の謎に翻ろうされるカリスマ警部の物語を紡ぐ。
物語の舞台は、クリスマスシーズンに妖しい霧が立ちこめる田舎町アヴェショー。ある日、地元の純真な少女アンナ・ルーが自宅から教会に向かう途中で、こつ然と姿を消してしまう。都会からやってきたヴォーゲル警部は、目撃情報も物証も一切ない失踪を誘拐事件だと断定。メディアを操りセンセーションを巻き起こしながら、犯罪者をあぶり出すという独特の捜査を展開する。やがてヴォーゲルは捜査線上に浮かび上がったマルティーニ教授を容疑者として追いつめるが、正体不明の連続誘拐魔“霧の男”に関する情報が新たにもたらされ、ヴォーゲルの“完璧な捜査”は根底から覆されていく。

「グレート・ビューティー 追憶のローマ」「LORO 欲望のイタリア」など名匠パオロ・ソレンティーノとのタッグ作で知られ、“イタリアの至宝”とも呼ばれるセルビッロが演じるのは、カリスマ性と威厳を兼ね備えた型破りな捜査官ヴォーゲル。セルビッロは、「脚本の質の高さに心を奪われた」と、緻密なストーリーに惚れこんだと語る。「レオン(1994)」「ダ・ヴィンチ・コード」で知られるフランスの名優レノ、「カラヴァッジョ 天才画家の光と影」のアレッシオ・ボーニが共演した。
本作で映画監督デビューを果たし、ダスティン・ホフマンとセルビッロの共演作「Into the Labyrinth」が待機するカリシ監督は、犯罪学と行動科学を研究し、大学で連続殺人犯をテーマに卒業論文を執筆した経歴を持つ。スリラーに不可欠な要素を「数多くのどんでん返しと謎、独特の感情、サスペンス」だと明かし、謎が張りめぐらされた巧妙なストーリーにのせ、ごく普通の人間の心の巣食う“平凡な悪”という主題を探求している。

ポスターは3人の男たちの姿をバックに、森の中に消えていくかのような少女が浮かび上がる意味深なビジュアル。「真実が正義とは限らない。」というコピーが、ヴォーゲルを待ち受ける衝撃の結末を予感させる。「霧の中の少女」は、2月28日から神奈川のkino cinema 横浜みなとみらいほか全国で順次公開。
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