「ヒックとドラゴン」監督がユニバーサル&ドリームワークスと契約
2020年1月6日 13:00

[映画.com ニュース]「ヒックとドラゴン」シリーズでメガホンをとったディーン・デュボア監督が、米ユニバーサル・ピクチャーズ、および傘下のドリームワークス・アニメーションとファーストルック契約を結んだと、米ハリウッド・レポーターが報じている。
デュボア監督が新たに立ち上げた制作会社アンビル・ピクチャーズは、アニメーション作品をドリームワークス向けに、実写映画やアニメとの合成作品をユニバーサル向けに独占的に製作することになるという。
デュボア監督は、既にユニバーサルで複数の映画企画に携わっている。英作家ロバート・ルイス・スティーブンソンの古典小説「宝島」の実写映画化に監督として関与しており、脚本を「美女と野獣」のエバン・スピリオトポウロスが執筆している。
さらに、実写とアニメとの合成映画「ストーリーブック・エンディング(原題)」も進行中。こちらはデュボア監督と映画プロデューサー、ウィリアム・ティートラー(「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」「ポーラー・エクスプレス」)のアイデアに基づいたオリジナル作品で、デュボア監督が自ら脚本を執筆するという。
デュボア監督は、ウォルト・ディズニー作品「リロ&スティッチ」をクリス・サンダースと共同で監督したアニメーション作家。その後、サンダースとともにドリームワークスへ移籍し、シリーズ第1弾となる「ヒックとドラゴン」を共同で手がけた。続編にあたる「ヒックとドラゴン2」「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」に関しては単独で監督を務めている。同3部作の世界累計興行収入は16億ドルに及び、テレビアニメも作られている。
ユニバーサル・ピクチャーズのピーター・クレイマー社長は、「ディーンは偉大なストーリーテラーであり、『ヒックとドラゴン』シリーズでは映像的に見事な世界と、心温まる冒険を生み出しています」と絶賛。「今回のパートナーシップにより、実写映画の世界でも見事な成果を生み出してくれるものと確信しています」。
ドリームワークス・アニメーションのマージー・コーン社長も口を揃える。「過去10年に及び、ディーンはドリームワークスの組織に欠かせない存在でした。感動的で普遍的な物語を生み出す才能は無類のものであり、今後の作品で一緒に仕事ができることが楽しみで仕方がありません」
なお19年9月、デュボア監督は米パラマウント・ピクチャーズが準備中の「マイクロノーツ(原題)」の監督に就任したと発表されたが、今回のユニバーサルとドリームワークスとの契約締結により、スケジュール調整が難しくなるとみられている。
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