松重豊“妊活モノ”で映画初主演! 北川景子と24歳差夫婦役に
2019年3月27日 07:00
[映画.com ニュース] 日本を代表する名バイプレイヤーの松重豊が、「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」で映画初主演を飾ることがわかった。主人公の妻役で北川景子が出演し、24歳差の松重と夫婦役で共演する。
作家・ヒキタクニオ氏が自らの体験を基に、“男性不妊”をテーマに書き上げた同名エッセイを、「オケ老人!」などの細川徹監督のメガホンで映画化。49歳の作家ヒキタクニオは、ふた回り近く年の離れた妻・サチと仲良く2人で暮らしている。サウナとビールが大好きで、ジム通いの甲斐もありいたって健康体。子どもは好きだが、自分たちの子どもは作らずに2人だけで生きていくと決めていた。ところがある日、妻から「ヒキタさんの子どもに会いたい」と言われ妊活を始めるがなかなか結果は出ず、クリニックでの検査の結果、不妊の原因はヒキタ自身にあることが判明する。ヒキタ夫妻の、悲喜こもごもの妊活の日々が始まった。
数多くの作品やCMなどで活躍し、日本のみならずアジア圏でも絶大な人気を誇る松重は、意外にも今作が映画初主演。「HERO」でも共演した北川とのコンビネーションを「この年齢差(の夫婦)をどう成立させなきゃいけないのか、そればかり考えて現場に入りました。でもそこはさすが北川さん、実に自然な夫婦感を醸し出してくれました。思えば私にとって、夢のようなひとときでした」と振り返り、脚本を読んだ感想を「妊活モノというのは全く想定外の出演依頼でして、ひとくちに子作りと言っても、大変な苦労があるものだなと、読んではじめて知らされることばかりでした」と述べた。
一方の北川も、「松重さんとは何度も共演させていただいているので、信頼関係が出来上がっている状態で演じられたのは本当に良かったと思います。クランクインしてすぐに、自然と夫婦になれたような気がしました」と信頼感をのぞかせる。「この作品に取り組んで不妊治療について詳しく知ったのですが、夫婦の心の絆と、困難にぶつかっても乗り越える強さがなければ到底できない、大変なことだと知りました。私は経験がありませんでしたが、サチさんの不妊治療に取り組む姿勢をリアルに表現したいと思いました」と思いの丈を述べ、コメディタッチで描かれる物語について「弱音を吐かず、懸命に夫を支えるサチさんの姿は同じ女性としても感銘を受けました。ヒキタさんとサチさんが歩んできた道のりをいかにリアルに、ユーモアたっぷりに表現できるかが鍵になると思いました」と語った。
そのほかのキャストでは、濱田岳がヒキタの担当編集者、山中崇が不妊治療の専門医、伊東四朗がサチの父役で出演。撮影は2018年4~5月に行われており、今年4月開催の第9回北京国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが決定した。なお全国公開は、10月を予定している。
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