ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019開幕! 松本まりか&古川雄輝が“特別列車”で現地入り
2019年3月7日 21:23

[映画.com ニュース] 「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019」が3月7日、北海道・夕張市で開幕し、セレモニーが行われた。今年のニューウェーブアワードを受賞した女優・松本まりか、俳優・古川雄輝、牛嶋新一郎監督(劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」)をはじめ、多彩なゲストの面々が市民に出迎えられた。
3月末の夕張支線の廃線に伴い、恒例となっていたJR臨時列車が7年ぶりに復活しラストラン――180人(ゲスト、関係者など)を乗せた特別列車「ゆうばりファンタ号」は、新夕張駅から発車し、通過駅にいた大勢の市民の歓声を受けて、一路夕張駅へ。ホテルマウントレースイの玄関で行われた歓迎セレモニーでは、レッドカーペットを練り歩くゲストたちが、黄色い旗を振りながら出迎えた市民たちに「おかえりなさい!」と声をかけられていた。
ゆうばりホテルシューパロに移ってのオープニングセレモニーでは、ニューウェーブアワードの授賞式も実施。男優賞を獲得した古川は「このような賞を受賞できたことは大変光栄で嬉しく思っています。これからもひとつひとつの作品に対して、真剣に取り組んでいきたいと思います」と宣言。女優賞の松本は「歴史を持つ映画祭の節目の年に、私にとって初めての“賞”を受賞できたことが本当に嬉しいです」とニッコリ。「女優人生19年目になるんですが、今になって『映像界に新しい波を起こしてほしい』と言われるとは思ってもいなくて……。映画、ドラマの世界において、新しい波や面白い事、皆さんがワクワクしてもらえるような存在になれたらいいなと思っています」と飛躍を誓っていた。

クリエイター部門での受賞となった牛嶋監督は「(過去の受賞者は)そうそうたるメンバーの方々。同じスタートラインに立てたような嬉しい気持ちもありつつ、先輩方のように素晴らしい作品をこれからも作り続けなければならない。身の引き締まる思いです」としみじみ。続けて登壇したコンペ部門審査委員長・白石和彌監督は「北海道出身なんですが、ゆうばり映画祭自体は初参加。本当は『麻雀放浪記2020』という“ゆうばり”にピッタリな映画を作っていたので、なんとかオフシアター・コンペティション部門に入れてもらえないかと話していた。色々事情があって、それはなくなってしまったんですが、『バーターで審査員をやって』という話になったんです。端っこの方の審査員だと思っていたんですが、ラインナップ発表のニュースで自分が審査委員長だと知りました(笑)。『そんなサプライズがある映画祭、最高じゃねぇか』ということで、今日は来ました!」と裏話を暴露していた。

一方で、物議を醸している「人間、空間、時間、そして人間(仮題)」(キム・ギドク監督)のオープニング招待作品としての上映に苦言を呈するひと幕もあった。「皆さんも映画人であれば知っているように、監督は大きな過ちを犯していたことがわかっています。決して上映の是非に関して言うつもりはないし、水を差すつもりもないんですが、映画祭は『どうしてこの作品を上映するのか?』という点について公式のコメントを出すべきだった。そうでなければ、映画祭に参加する方々がつまらない思いをしてしまうことになりかねない。来年から形を変えて、より大きく、国際的に“世界で一番楽しい映画祭”を標榜していくのであれば、こういう問題とちゃんと向き合うべきです。例えばシンポジウムなどの形をとって、映画界の問題を話し合うのも、映画祭の役割だと思います」と客席に訴えかけていた。
なおこの日は、各部門の審査員を務める長谷直美、冨永昌敬監督、久保直樹監督、沖田修一監督、安藤桃子監督らも出席した。“世界で一番楽しい映画祭”を掲げ、今年で29回目を迎えるゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019は、3月10日まで開催される。
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