「アリータ」VFXスタッフ、日本アニメへの愛を告白!「トトロが一番好き」
2018年12月11日 12:00

[映画.com ニュース] 木城ゆきとによる日本のSF漫画「銃夢(ガンム)」をジェームズ・キャメロンの脚本・製作によりハリウッドで実写映画化した「アリータ バトル・エンジェル」の世界最速特別映像試写が12月10日、東京・TOHOシネマズ新宿で行われた。
この日は、シークエンスVFXスーパーバイザーを務めた映像スタジオ「WETAスタジオ」のニック・エプスタンが出席し、トークショーを敢行。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズや「アバター」をはじめ、数々の映像製作を担ってきた「WETAスタジオ」だが、「メンバーはみんなポケモンやジブリが大好き。僕はトトロが一番好き」と日本のアニメーションに愛情を傾けていることを明かし、「(トトロを)映像化できるとしたら? できるならばやってみたいね」と話し、会場を盛り上げた。
本作は数百年後の未来を舞台に、スクラップの山の中から奇跡的に脳だけが無傷の状態で発見されたサイボーグの少女アリータが、壮大な旅に出る姿を描くアクション大作。「アバター」「タイタニック」で知られるキャメロンが原作に惚れ込み、構想20数年をかけて完成した。
キャメロンの本作への思い入れは強く、600ページにも及ぶスクリプトをスタッフ陣に渡し「これを映像化するんだ」と告げたそう。エプスタンは「それは我々にとってのバイブル。キャメロンが長年に渡って書き上げたアートワークやデザイン、すべてが入っていた」と振り返り、「製作中にもキャメロンからダメ出しがしょっちゅう来る」と苦笑い。「キャメロンが最もこだわっていたのは、『原作の漫画に忠実に』ということ。例えば『アリータの目の下にある血のマークは、ちょっと場所が違うだろう。原作の3作目の31ページを参考にしろ』などと言われるんだ」と細かい指示出しがあったことを語っていた。
数々の名作を手がけてきた同スタジオだが、「(『ロード・オブ・ザ・リング』の)ゴラムや(『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』)のサノスや『アバター』のキャラクターとは違って、アリータは非常に人間らしい。それがすごく難しかった」と“人間らしい”サイボーグ少女・アリータを描く上で、新たなチャレンジがあったという。モーションキャプチャーでアリータを演じたローラ・サラザールの演技、表情、髪の毛1本にわたるまでをCGで再現できたことに胸を張りながら、「WETAはひとつの村のよう。みんなが自由に話し合える。技術的な解決策もオープンに意見を出し合うんだ」と進歩の秘訣を語っていた。
「アリータ バトル・エンジェル」は2019年2月22日公開。
(C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
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