第63回「映画の日」中央大会開催、特別功労章を是枝裕和監督らが受章
2018年12月1日 07:00

[映画.com ニュース] 第63回「映画の日」中央大会の式典が11月30日、都内ホテルで開催され、映画関係者が一堂に会した。明日12月1日は、日本における映画産業発祥(日本初の有料公開)を記念する日として1956年に「映画の日」に制定されている。
式典では、映画業界で40年以上勤続した永年勤続功労章受章者37人の表彰が行われ、日本映画界に多大な貢献をした者に贈られる特別功労章を編集技師の石井巌氏、映画監督の是枝裕和氏、録音技師の紅谷愃一氏が受章。石井氏は体調不良のため、是枝監督は次回作撮影中のため欠席し、代理人が登壇した。
また、新人脚本家を発掘し創作活動を奨励する第44回の「城戸賞」は、脚本390編の応募があり、第一次、第二次予備選考を経て、10編が候補作品として最終審査に残った。その中から「Change my life」の伊藤洋子氏が佳作に選ばれ表彰された。入選、準入賞の該当者はなし。
今年の映画界に最も寄与した作品に授与される第36回ゴールデングロス賞の授賞式も行われ、興収90億円突破の大ヒットとなった「劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」が日本映画部門で最優秀金賞を受賞。優秀銀賞は同じく90億円突破の「名探偵コナン ゼロの執行人」、53億円の「映画ドラえもん のび太の宝島」、45億円の「万引き家族」、37億円の「銀魂2 掟は破るためにこそある」が受賞。久しぶりに実写の邦画が存在感を示した。
外国映画部門では、最優秀金賞を興収81億円の「ジュラシック・ワールド 炎の王国」、優秀銀賞を75億円の「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」、51億円の「グレイテスト・ショーマン」、49億円の「リメンバー・ミー」と「インクレディブル・ファミリー」が受賞している。
そして、ゴールデングロス特別賞として、興収30億円突破の大ヒットとなっている、映画専門学校「ENBUゼミナール」のワークショップ「シネマプロジェクト」第7弾として製作された上田慎一郎監督「カメラを止めるな!」が全興連特別賞を受賞した。
「映画の日」執行委員会の大谷信義委員長は、「映画館数は、全体として昨年に比べ、30スクリーンほど増え、本年末には3560スクリーン前後になり、4年連続でシネコン登場以来最高のスクリーン数を更新する。邦画・洋画の興収を合わせると、現在までの統計では、昨年対比約95%となっている。11月の興行が好調なので、今後公開される正月作品にも頑張ってもらえれば、例年並みの好成績が期待できる」などと語った。
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