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「ギャングース」入江監督&高杉真宙、目指したのは“生身の物語”

2018年11月22日 13:00

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取材を重ね、作品の糧にしていったという2人
取材を重ね、作品の糧にしていったという2人

[映画.com ニュース] 犯罪集団だけを狙った窃盗(タタキ)を繰り返す少年3人の生き様を描く人気コミック「ギャングース」を実写映画化した入江悠監督(「22年目の告白 私が殺人犯です」「ビジランテ」)と、トリプル主演のひとりである俳優の高杉真宙が取材に応じた。

原作は、未成年犯罪者を取材したルポライター・鈴木大介氏によるノンフィクション書籍をもとに、肥谷圭介氏が漫画を担当した同名コミック。「散歩する侵略者」「虹色デイズ」など躍進目覚ましい高杉をはじめ、バラエティ番組でも活躍する加藤諒、「勝手にふるえてろ」「寝ても覚めても」など俳優としても活躍するロックバンド「黒猫チェルシー」のボーカル・渡辺大知がトリプル主演を務める。親から虐待され、学校にも行けず、青春期のほとんどを少年院で過ごしたサイケ(高杉)、カズキ(加藤)、タケオ(渡辺)の3人が、裏稼業や悪徳業種の収益金を狙うタタキに手を染め、裏社会を生き抜こうとする。

「僕の中ではキラキラの青春映画ですね。確かに犯罪ギリギリの生活ですけど、彼ら3人の生きるエネルギーは否定できない。それが伝わるだけでも、今という時代に生きづらさを感じる人の背中を押せるんじゃないかと思っています」。そう語る入江監督が大切にしたのが、リアルの線引き。社会からドロップアウトせざるを得なかった子どもたちの苦悩や、特殊詐欺の実態を描くことで「スクリーンの向こう側には、こうした現実を生きる人々が確かに存在していると伝えたかった」。脚本も手がけ、タタキに関わる当事者から児童養護施設の取材を続けるドキュメンタリー監督まで「10人以上に会って、話を聞いた」といい、「コミックの映画化ではあるけれど、役者さんにも生身の人間として存在してほしかった」と振り返る。

その言葉通り、サイケを演じる高杉らは、撮影を前に原作者の鈴木氏と対話を重ね、キャラクターへの理解と共感を深めていった。「最初は彼らが置かれている状況を、ニュースが報じるどこか遠い世界のように思っていたんです。でも、鈴木さんとお話ししながら、自分の見ている世界だけが本物じゃないってことに気づかされて……。見えない分、どう演じたらいいのかわからない瞬間もあったんですが、やはり無責任に演じてしまうのは(当事者に)失礼になりますし。今、この瞬間、どこかで起こっている現実を伝えられるのが俳優の仕事。だとすれば、ノンフィクションとして、そこに生きようと決めました。こんな経験は初めてですね」(高杉)。

入江監督は、俳優・高杉真宙の魅力を「可能性のかたまり」だと断言する。「吸収するものがたくさんある時期だし、まだまだ伸びしろがあるタイミングで仕事ができてうれしかったですね。サイケという人物を作り上げる過程にも、真摯な姿勢が見えたし、二度と戻ってこない高杉くんの(撮影当時)21歳の瞬間をドキュメンタリーとして撮れたんじゃないかなと。もっと追い込めば良かったっていう気持ちもありますけど(笑)。今後、どんなフィルモグラフィを築いていくか、とても楽しみですね」(入江監督)。

一方の高杉も「ご一緒するのは初めてでしたし、第一印象は寡黙だなって……。だから、最初は正直、ビビっていたんですけど、実はお茶目な一面もあって(笑)。現場での立ち姿を見ていると『一緒に作っているんだ』と実感できました」と共闘し、“青春の輝き”を追求した入江監督に全幅の信頼を寄せる。そんな高杉のフィルモグラフィに、入江監督との再タッグが加わるのは、そう遠くない未来かもしれない。

ギャングース」は、11月23日から全国公開。

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