「アントマン&ワスプ」のキモは“バディ感”! 監督がタイトルへの思いを熱弁
2018年8月30日 14:15
[映画.com ニュース] 特殊なスーツで身長を1.5センチに縮めたヒーローが活躍する「アントマン」の続編「アントマン&ワスプ」を引っさげ、約3年ぶりの来日を果たしたペイトン・リード監督が取材に応じた。
アントマンことスコット・ラングを演じるポール・ラッド、アントマンスーツの開発者ハンク・ピムの娘ホープ・ヴァン・ダイン役のエバンジェリン・リリーが続投。ホープが満を持して、サイズを自由自在に変化させるワスプとして躍動する。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の記念すべき20作目にして、初めて女性ヒーローの名がタイトルに冠されたメモリアルな本作は、最小にして最強のコンビであるアントマン&ワスプが共闘する“バディもの”としての見せ場も満載だ。
「まさにその通り! この作品において、最もエキサイティングなのは、ワスプが本格的にヒーローとしてデビューを飾る点。だからこそ、題名も『アントマン2』ではなく、『アントマン&ワスプ』なんだ。ふたりがそろって主役だし、自然とストーリーにも奥行きが生まれた。つまり、彼らがチームワークを学び、関係性を強固にするプロセスが、重要なカギになるんだ。もともと原作コミックでも、男女バディとして活躍していたし、それを映画で表現するのは大きなチャレンジであり、チャンスだった」
そんなワスプに加えて、アントマンを誕生させた驚異のテクノロジーを狙う謎の美女“ゴースト”(ハンナ・ジョン・カメン)、30数年前にワスプとして活躍し、今は量子世界をさまよっているホープの母親・ジャネット(ミシェル・ファイファー)ら女性キャラクターが存在感を放つ。共通しているのは「運命は自分で切り開く」という強い意志だ。
リード監督のフィルモグラフィーを振り返ると、チアリーディングに打ち込む女子高生たちの青春を描いた「チアーズ!」(2000)、女性作家が恋の罠を仕掛けられるコメディ「恋は邪魔者」(03)など、女性が主役の作品を数多く手がけており、「MCUで初めてタイトルに名を刻む女性ヒーロー映画を作ることは誇りであり、プレッシャーは感じなかった」と胸を張る。
それにしても、2018年に公開された「ブラックパンサー」「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」、そして「アントマン&ワスプ」を見比べるだけでも、バラエティに富んだMCUの“多様”な世界観には驚かされるばかり。特にコミカルな要素が強い「アントマン」シリーズは、予備知識がなくても楽しめる、いわばMCU入門編的な存在だ。
「基本的に、“MCUらしさ”を定義するガイドラインやクリエイティブな制限はないからね。自分たちなりに独立したオリジナリティを追求できるのが、MCUのすばらしいところ。今、名前が挙がった3本の作品はどれもまるで違うけど、どれもMCUなんだ」
超人たちが作品間をクロスオーバーし、活躍する点もMCUの醍醐味。アントマンは「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」(16)に登場し、巨大化した体で大暴れした(そのツケを「アントマン&ワスプ」で払わされるはめになる)。MCU屈指の名シーンである空港での総力バトルについて、リード監督は「巨大化したアントマンを見たときは、正直『ずるい!』ってやきもちを焼いてしまった(笑)。僕らもあの(巨大化する)アイデアは温めていたからね」と少々悔しそうな様子。それでも「MCUの映画を手がけていると、当然そういうことも起こりうるから、こればっかりは慣れないとね」と理解を示す。
最後に2019年に公開される予定の「アベンジャーズ新作(タイトル未定)」について、ダメ元で「何か教えて!」と迫ってみたが、案の定「私から言えることは……、何もない。万が一しゃべってしまったら、私の命はないよ(笑)」とのこと。ただ「どんな結末かは知っている」そうで、「今は一ファンとして、映画の完成が楽しみだよ。絶対にファンを失望させない作品になるはずだ」と期待を寄せる。さらに「僕らが手がけた『アントマン&ワスプ』で巻き起こる“小さな”事件は、次のアベンジャーズに大きなインパクトを与えている」と重要なヒントも明かしてくれた。
「アントマン&ワスプ」は、8月31日から全国公開。
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