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興収28億円「8年越しの花嫁」ヒットの理由は“普通の人々による実話” 瀬々監督が語る

2018年7月3日 07:00

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大ヒットの理由に迫る!
大ヒットの理由に迫る!
(C)2017映画「8年越しの花嫁」製作委員会

[映画.com ニュース] 佐藤健土屋太鳳が共演し、興行収入28億円の大ヒットを記録した「8年越しの花嫁 奇跡の実話」のDVD&ブルーレイが、7月4日に発売される。“成功”と言えるひとつの基準である興収10億円を超え、これほどのヒットを叩き出した要因は何だったのか。メガホンをとった瀬々敬久監督がインタビューに応じ、“普通の人々に起こった実話”の力を語った。

結婚式を3カ月後に控えた麻衣(土屋)は、発症率が300万人に1人という「抗NMDA受容体脳炎」と診断されてしまう。昏睡状態が続くなか、夫・尚志(佐藤)は諦めずに回復を祈り続ける。そして数年の月日が経ったある日、奇跡は起こった。物語の基になったのは、岡山県に住む夫婦の実体験だ。YouTube動画をきっかけに話題となり、「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」のタイトルで書籍化もされた実話を、「ヘヴンズ ストーリー」「64 ロクヨン」などヒューマンドラマを紡ぎ続けてきた瀬々監督が映像化した。

「とにかく、(観客が)入ってよかった」。今作が大ヒットしたことへの安堵感をにじませながら、瀬々監督はそう告白した。「ホッとしているというか。ぶっちゃけた話、『大台の10億円を超えてくれれば……』と思っていました(笑)。また、佐藤さんや土屋さん、薬師丸ひろ子さん、そして音楽の村松崇継さんが第41回日本アカデミー賞で優秀賞をとったことも喜ばしく、そこは非常に良かった」。

今作ヒットの要因を問うと、「“普通の人々による実話”であるということ。登場人物と観客の精神が近くなれたからこそ、そこに惹きつけられた人が多くいると思います」と答える。スクリーンに映る物語は、架空の出来事ではない。自分たちとそう変わらない“普通の人”による実話だからこそ、観客は「自分の世界と地続きである」と感じ、より強い没入感と感動を受け取った。そのことが実感のこもった口コミを誘発し、感動の輪がひろがったことで、興収28億円は達成された、と瀬々監督は分析する。

そして、もうひとつの要因として「キャスト陣による本気の宣伝」が挙げられるという。「健くんは、観客動員を気にする俳優なんです。やはり映画はビジネスであることがわかっているし、自分が出演する以上は成功させたい、という意識が高い。今回も土屋さんたち含めて宣伝をすごく頑張ってくれて、みんなの意志がすごく伝わった。それが動員につながった部分は、やはり大きいと思う。映画は、やはり本気で思ってつくらないと、何も伝わらないんです。翻って言えば、その人が本気で思っていることが伝わっていく。今回、彼らが本気で向かっていたからこそ、ヒットに繋がったんだと思います」。

またプロデューサーとして携わった、東日本大震災後の避難所に迫ったドキュメンタリー映画「石巻市立湊小学校避難所」(2012)での経験が、今作に生かされているとも明かす。「震災後、僕も石巻で復興を手伝いました。そこで思ったことは、避難所という大変な場所でも、やはり出会いがあり、別れがあり、喜びや悲しみがある。それは、『8年越しの花嫁』にも反映されています。主人公たちには大変なことが起こっているけども、日常では出会いや別れや喜びや悲しみがある。そういう日常の“小さいきらめきの瞬間”を、しっかり撮ろうという意識がすごくあった。どんなにつらい瞬間でも、人は生きている。そう思いながらつくれたのは、石巻に行き、ドキュメンタリーを撮った経験が、すごく残っているからです」。

大正時代末期・関東大震災直後の日本を舞台にしたオリジナル映画「菊とギロチン」(7月7日)の公開を控える瀬々監督。映画をつくるうえで、「明日が見える映画に」という信念を胸に留めている。「どの場所でも、どんな映画でも『明日が見える映画』にしたい。『友罪』は『暗い』『すごくつらい』などの評判を頂きますが(笑)、これも僕としては、ちっぽけでもいいから、ほのかに明日への希望が見えるようにつくったつもりです」と、朗らかな笑みを浮かべた。

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