樹木希林が他人のパチンコ玉を“盗む”! 是枝裕和監督「万引き家族」本編映像披露
2018年5月30日 15:00

[映画.com ニュース] 第71回カンヌ国際映画祭最高賞のパルムドールを獲得した是枝裕和監督作「万引き家族」の本編映像が、このほどお披露目された。万引きで生計を立てている一家の祖母・初枝を演じた樹木希林が、華麗な“盗み”を披露するシーンを収めている。
日雇い労働者の父・治(リリー・フランキー)と妻・信代(安藤サクラ)、息子・祥太(城桧吏くん)、信代の妹・亜紀(松岡茉優)は、祖母・初枝(樹木希林)の年金を定収入として、今にも壊れそうな平屋で質素に暮らしている。治と祥太は万引き、亜紀はJK見学店でバイトをして生活費を稼ぐなか、治が団地で凍えている幼い少女・ゆり(佐々木みゆちゃん)を連れ帰り家族として迎え入れる。しかしある事件をきっかけに家族はバラバラになり、それぞれが抱える秘密と願いが明らかになっていく。
映像は、真っ昼間からパチンコに熱を入れ、ボタンを押しながら夢中でパチンコ台と向き合う初枝の姿を活写。隣に座っている客が席を立った瞬間、しれっと出玉を拝借する初枝。1ケースごと“盗む”という大胆な犯行だったためか、勿論周囲の人々にはバレバレだ。目が合った客に対して「しーっ」と口止めした初枝は、ずるがしこそうにほほ笑んだ後、何事もなかったかのようにご機嫌にパチンコを打ち続ける。
「歩いても 歩いても」「海よりもまだ深く」などに加え、本作が6度目の是枝作品となった樹木は「そのほうが気持ち悪い」という理由から、普段よりも髪を伸ばし、入れ歯を外すという役作りで撮影に臨んだ。「女優が入れ歯を抜くって相当なことよ」という樹木が体現した初枝について、是枝監督は「初めから樹木さんを想定して脚本を書いているので、樹木さん以外にはできない役柄です」と説明。樹木自ら提案した役作りに関しては「撮影をしている内にそれがとってもしっくりときて、この作品で肉体をきちんと撮りたいと思っていた僕の意図を脚本で汲み取ってくださったんだなと思いましたね」とコメントを寄せている。
「万引き家族」は、6月2、3日に先行上映を行った後、6月8日より東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.
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