ホアキン・フェニックス、カンヌ2冠「ビューティフル・デイ」撮影は“初体験”の連続!
2018年5月22日 18:00

[映画.com ニュース] 「her 世界でひとつの彼女」「ザ・マスター」のホアキン・フェニックスが、2017年・第70回カンヌ国際映画祭で男優賞と脚本賞を受賞した「ビューティフル・デイ」について語った6分弱のインタビュー映像が、公開された。
「少年は残酷な弓を射る」のリン・ラムジー監督がメガホンをとり、行方不明者を捜索するプロフェッショナルで元軍人のジョー(フェニックス)が、怪しげな依頼を引き受けたことから窮地に陥るさまを、独自の映像表現とバイオレンス描写を絡めて描く。音楽を、人気バンド「レディオヘッド」のメンバーで、「ファントム・スレッド」でオスカー候補に選出されたジョニー・グリーンウッドが担当している。
ガス・バン・サント監督新作「Don't Worry, He Won't Get Far on Foot(原題)」や、キリスト役を演じた「Mary Magdalene(原題)」、さらにバットマンの宿敵・ジョーカー役を演じる新作が控えるなど、ハリウッド随一の売れっ子であるフェニックス。「監督と直接会うことなく作品への出演を決めたのは、実は今回が初めてだった」と明かし、「顔を合わせたのは僕が現場入りしたときで、リハーサルが始まる2週間前のことだ。この作品の特徴として、僕の演じた男に焦点が当てられている。だから、僕らは早急に理解を深め合う必要があった。そのため、最初の段階で長い間一緒に過ごしたんだ」と続ける。
「僕が到着した晩から一緒に脚本を読み始め、登場人物のことや背景なんかについて話した」ほか、撮影初日には一緒に水風呂に入ったそう。「それが彼女のやり方なんだ。実際に登場人物の立場に身を置いてみて、僕が実際に経験していることを、(役として)体感する。僕らがやりにくさを感じているとき、例えば動きやセリフなどに問題があって、どうしてもしっくりこないことがある。すると彼女が近づいてきて、僕と同じことをしてどんな感覚かを知ろうとする。そうして問題解決を図るんだ。とてもユニークなやり方で、初めての経験だったよ」とラムジー監督ならではの演出術について言及する。
本作では過酷な肉体改造も行ったが、「幼い頃に虐待を受け自分の弱さを痛感すると、強くなることでそれを克服しようとするはず。だから、増量は僕が真っ先に決めたことだった」とロジックを解説。「可能な限り筋肉質になると同時に、疲れた中年の雰囲気も出したかった。そこで僕らがイメージしたのは、何年か前は鍛え上げられていた体が、たるんでしまった感じだ」と語っている。
「ビューティフル・デイ」は、6月1日から全国公開。
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