柄本佑×石橋静河×染谷将太「きみの鳥はうたえる」9月1日全国公開!
2018年5月12日 06:00
[映画.com ニュース]夭折の作家・佐藤泰志さんの初期の代表作を新鋭・三宅唱監督が映画化した「きみの鳥はうたえる」が、8月25日から北海道・函館シネマアイリスで先行公開された後、9月1日より全国公開されることが決定。あわせて、主人公の「僕」を演じる柄本佑、共演の石橋静河と染谷将太の姿をとらえたメインカットもお披露目された。
佐藤さんの原作の映画化は、熊切和嘉監督作「海炭市叙景」(2010)、呉美保監督作「そこのみにて光輝く」(14)、山下敦弘監督作「オーバー・フェンス」(16)に続き、4度目のこと。今作は、郊外の書店で働く「僕」と、友人の静雄(染谷)、2人の男に愛された佐知子(石橋)がつむぐ、悲しくも痛みに満ちたひと夏を描く。メガホンをとった三宅監督は、原作の骨格をそのままに、作品の舞台を東京から函館へ移し、現代の物語として翻案。函館の市民映画館シネマアイリス開館20周年を記念して製作され、オール函館ロケが敢行された。
2015年11月に三宅監督からオファーを受けた柄本は「撮影をしたのが2017年の6月。出来上がったのが今年の2月です。本当に出来上がるのかな、と思うくらいの時間をかけて出来上がりました。『キミトリ』の『僕』という役が決まってから監督と過ごした濃密な時間が映っています……」とこれまでの歩みを述懐。「やーしかし公開するのは本当に嬉しいことですが、僕の中の『僕』が終わってしまうようで少し寂しくもありますな。よろしくお願いします」と感慨深げだ。
「函館での撮影はとても濃厚で、贅沢な時間でした」と振り返る石橋は「三宅監督が大きな器になり、その中で自由に泳がせてもらったような感覚です。柄本さんと染谷さんが『僕』と『静雄』として強く存在されていたお陰で私は佐知子としてそこに生きる事が出来ました」と充実の面持ち。一方、今でも“函館のニオイ”を思い出すという染谷は「三宅さんが作る現場は台本の空気そのものでした」と前置きして「僕と佐知子と静雄が、日々の時間を忘れるような時間が流れたり、ヒリヒリとした時間が流れたり、何かから逃れようとする時間が流れたり、我々が肌で感じた心地の良いある種のエモい青春を、三宅監督は1番いい形で映画にして閉じ込めてくれました」と語っている。
「佐藤泰志が小説で描いた『生の輝き』を映画で表現しようというのがこの映画の挑戦でした」と話す三宅監督。「素晴らしい環境を用意してくださった函館の皆さん、心から尊敬する役者・スタッフらとともに、いま振り返ると自分がちょっと恥ずかしくなってしまうくらい、とにかく無我夢中でつくることができました。映画館の暗闇で、美しい夏の光や音を感じながら、この映画のなかで生きるかれらとともに、かけがけのない時間を過ごしてほしいと思っています。そして、誰かにとって、この映画がまるで親しい友人のような存在になることができればと願っています」とコメントを寄せている。
「きみの鳥はうたえる」は、足立智充、山本亜依、柴田貴哉、水間ロン、OMSB、Hi'Spec、渡辺真起子、萩原聖人も出演。8月25日から北海道・函館シネマアイリスで先行公開され、9月1日より東京・新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開。
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