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“元アイドル”沢尻エリカ&“猫”吉沢亮が涙を流す「猫は抱くもの」特報入手

2018年3月8日 05:00

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「水曜日のカンパネラ」による劇中歌も挿入
「水曜日のカンパネラ」による劇中歌も挿入
(C)2018「猫は抱くもの」製作委員会

[映画.com ニュース] 女優の沢尻エリカが約6年ぶりの映画主演を果たし、吉沢亮と共演する「猫は抱くもの」の特報映像を、映画.comが先行入手した。アイドルとして活躍する夢を諦めた33歳の女性を演じた沢尻、自分を人間だと信じ込んだオス猫に扮した吉沢の涙が胸を打つ仕上がりだ。

大山淳子氏の同名小説(キノブックス刊)を、「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」を手がけた犬童一心監督のメガホン、「オーバー・フェンス」の高田亮による脚本で映画化。33歳の沙織(沢尻)は、かつてアイドルグループ「サニーズ」のメンバーとして芸能界で活動していたが、歌手としては芽が出ず、全てに嫌気が差して都会から逃げてきた。彼女にとって、唯一心を許せる存在は、ペットショップで売れ残っていたロシアンブルーのオス猫・良男(吉沢)だけ。沙織から正直な気持ちを語りかけられていた良男は、いつしか自分を人間だと信じ込み、恋人しての役目を果たそうとするが、次第に“2人だけ”の日常に変化が訪れる。

公開された特報映像は、「サニーズ」のメンバー・さおりんとして活動していた頃の沙織をとらえたシーンからスタート。リーダーのナッツン(伊藤ゆみ)、みるみる(佐藤乃莉)、りんりん(末永百合恵)、トッキー(林田岬優)と一緒にアイドルスマイル全開で歌っているのは、「サニーズ」唯一のヒット曲「ロマンス交差点」だ。アイドルの夢を絶たれてからの沙織は、折り合いばかりつける毎日を送っていたが、ロックバンド「銀杏BOYZ」の峯田和伸が演じる画家のゴッホこと後藤保との出会いによって、日常が一変。ふとした出来事で心から笑うようになる一方で、「泣きたい時になんで笑うんだよ」とゴッホから言葉を投げかけられると、せき止めていた思いがあふれるかのように、涙がこぼれ落ちる。

沢尻が迫真の演技を披露する同シーンには、良男に扮した吉沢の「沙織の顔は、今までに見たことがないものだった」というセリフがオーバーラップする。その後、良男自身の姿も映し出されるが、頬にはなぜかひと筋の涙。擬人化した猫のキイロ役で銀幕デビューも果たした「水曜日のカンパネラ」のコムアイによる劇中歌「マヨイガのうた」が、悲しみに暮れる2人を優しく包み込んでいる。

猫は抱くもの」には、藤村忠寿岩松了内田健司久場雄太今井久美子小林涼子木下愛華蒔田彩珠柿澤勇人も出演。6月23日から東京・新宿ピカデリーほか全国公開される。

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