メゾン・ド・ヒミコ
劇場公開日:2005年8月27日
解説
「ジョゼと虎と魚たち」の監督・犬童一心と脚本・渡辺あやのコンビ作第2弾。ゲイの父親が家を出て、母は病死し、ひとりで暮らす沙織。彼女のもとに、ある日、父親の恋人である青年が訪ねてくる。青年は沙織に彼女の父親は癌で死期が近いことを告げ、父親が経営するゲイのための老人ホーム、メゾン・ド・ヒミコで働かないかと誘う。最初は借金返済のために手伝いを始めた沙織だったが……。人気俳優オダギリジョーと柴咲コウが初共演。
2005年製作/131分/日本
配給:アスミック・エース
スタッフ・キャスト
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2023年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD
■ある事情で借金を抱える沙織(柴咲コウ)の元に、幼い頃に自分と母親を捨てていった父親(卑弥呼)の恋人という美青年(オダギリジョー)が現れる。
その青年・春彦から父親が末期がんで余命幾ばくもないと聞いた沙織は、父親が創設したというゲイのための老人ホームの仕事を嫌々ながらも手伝い始める。
◆感想
・今作は、家庭を捨てゲイの道に入った卑弥呼を演じる田中泯さんの気品ある姿に尽きる作品である。
・若きオダギリジョーさんや柴咲コウも熱演であるが、田中泯さんの存在感には圧倒されている。
ー 故に、憎んでいた父が主である”メゾン・ド・ヒミコ”で働き始める沙織の姿にリアリティ感があるのである。
・髪の長い細川専務を演じた西島秀俊さんの姿も、今にしてみると何だか可笑しい。
<若き、柴咲コウが仏頂面のヒロインを演じ、オダギリジョーが彼女の父親である卑弥呼の恋人でゲイの青年を演じているが、今作は、猥雑感が全くない劇場公開レベルの邦画のLBGTQの先端を突破した記念碑的作品である。>
2020年11月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
2020年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
これが「ポキポキポッキー」だったらお菓子のCMになっちゃうし、「コトコトコットン」だとファミレドシドレミファになってしまいます。そんなこんなでルビィ(歌澤寅右衛門)に最も親近感を抱いていたのに、途中から山崎さん(青山吉良)への想いへと変わり、最終的には中学生の少年に熱いエールを送ってしまう自分がいました。ヒミコ(田中泯)や春彦(オダギリジョー)の演技がとてもよかったのに、彼らに感情移入できず、ちょっと冷めた目で観てしまいました。
ゲイの映画はかなり観ているような気もするのですが、海外の作品に比べると、ひたむきな愛が足りないように思えたのです。特に春彦は死期が迫ってるヒミコへの愛情を残しつつ、若き欲望のためか次の愛人を探す。ヒミコにしてもパトロンと春彦を巧みに利用する。純愛よりも性愛がベースとなっており、日本のオカマバーやニューハーフショーに代表されるファッションとしてのホモセクシャルが強く印象に残りました。
それにしても野菜がいっぱい出てきました。スイカやトマトを投げるシーン、ナスとキュウリの性的イメージのあるところ。大学のゲイサークルの名前が“ナッツ”だったのも面白い。
【2005年10月映画館にて】
2019年12月15日
iPhoneアプリから投稿
ゲイだろうがストレートだろうが、
誰にも平等にやってくる死。
心温まる素晴らしい作品です。
久々に見よ〜うっと。