米インディペンデント・スピリット賞、作品賞は「ゲット・アウト」
2018年3月4日 14:20

[映画.com ニュース] インディペンデント映画の祭典、第33回インディペンデント・スピリット・アワードの授賞式が3月3日(現地時間)、米サンタモニカで開催され、ジョーダン・ピール監督の異色ホラー「ゲット・アウト」が作品賞と監督賞の主要2部門を制した。
製作費わずか500万ドルながら、世界興収2億ドル超えの大ヒットを記録した「ゲット・アウト」は、白人のガールフレンドの実家を初訪問した黒人青年の体験をホラータッチで描いたサスペンス。娯楽性がありながらも社会諷刺が込められている点が高く評価され、今年の賞レースを大いに賑わせた1本だ。
同じく2部門で栄冠を手にしたのは、1980年代のイタリアを舞台に17歳と24歳の青年が織りなすひと夏の恋を描いた「君の名前で僕を呼んで」と、2度の冬季オリンピックに出場した米フィギュアスケート選手、トーニャ・ハーディングのスキャンダラスな半生をマーゴット・ロビー主演で描いたドラマ「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」。演技部門では、「君の名前で僕を呼んで」で一躍ブレイクを果たした注目の若手俳優ティモシー・シャラメが、長編映画初主演にして堂々の主演男優賞を獲得。主演女優賞には「スリー・ビルボード」でゴールデングローブ賞をはじめ、今年の映画賞を総なめにしているフランシス・マクドーマンドが輝き、日米合作映画「オー・ルーシー!」でノミネートされていた寺島しのぶは、残念ながら受賞を逃した。
「ゲット・アウト」
「ナチュラルウーマン」(チリ)
「顔たち、ところどころ」
「イングリッド ネットストーカーの女」
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