キッドマン×ファニング×ダンストの“女の戦い”勃発　「ビガイルド」本編映像

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［映画.com ニュース］　ソフィア・コッポラ監督が、第70回カンヌ国際映画祭で監督賞に輝いた「The Beguiled ビガイルド　欲望のめざめ」の本編映像が、公開された。

1971年のクリント・イーストウッド主演作「白い肌の異常な夜」の原作であるトーマス・カリナン氏の小説「The Beguiled」を女性視点で映画化。南北戦争期のアメリカ南部を舞台に、世間から隔絶された女子寄宿学園で暮らす7人の女たちと、彼女たちの前に現れた敵軍の負傷兵が、情欲と嫉妬に絡め取られていく。「聖なる鹿殺し　キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」（3月3日公開）のニコール・キッドマン、「ネオン・デーモン」のエル・ファニング、「ドリーム」「メランコリア」のキルステン・ダンスト、「ロブスター」のコリン・ファレルといった実力派が顔をそろえた。

このほど公開されたのは、女たちの欲望や思惑が渦巻く晩さんのシーン。負傷兵マクバーニー（ファレル）の視線を意識し、ここぞとばかりに着飾った女たちが、表面上は涼しい顔を繕いながらも、静かな戦いを繰り広げる。

園長のマーサ（キッドマン）が教師のエドウィナ（ダンスト）のドレスを褒めると、生徒のアリシア（ファニング）は「（私も）肩の出るドレスを着たいわ」と不満をあらわに。マーサは「若いレディーにはふさわしくない装いよ」といさめつつ、「エドウィナ先生は育ちが違うから……ショールを（肩に）かけて」とエドウィナに露出を抑えるよう促す。女性たちが主導権争いを繰り広げる姿を、マクバーニーは優越感に満ちた表情で見つめる。コッポラ監督らしい細部まで作りこんだ映像と共に、演技派俳優たちによるハイレベルな演技合戦が堪能できる。

「The Beguiled ビガイルド　欲望のめざめ」は、2月23日から全国公開。