メランコリア

ALLTIME BEST

劇場公開日:

メランコリア

解説

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「アンチクライスト」の鬼才ラース・フォン・トリアーが、巨大惑星の接近で終末を迎えつつある地球を舞台に、人々の孤独と絶望、魂の救済をワーグナー作曲の「トリスタンとイゾルデ」の壮大なメロディにのせて描き出していくドラマ。姉夫婦の豪華な邸宅で盛大な結婚パーティを開くジャスティンは、皆から祝福され幸福感に満たされる一方、どこかでむなしさも感じていた。そんなとき、巨大な惑星「メランコリア」が地球に向けて近づいていることが判明。それは同時に地球滅亡の知らせでもあったが、それを聞いたジャスティンの心はなぜか軽やかになっていく。主人公ジャスティン役のキルステン・ダンストが2011年・第62回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞した。

2011年製作/135分/G/デンマーク・スウェーデン・フランス・ドイツ・イタリア合作
原題:Melancholia
配給:ブロードメディア・スタジオ
劇場公開日:2012年2月17日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第64回 カンヌ国際映画祭(2011年)

受賞

コンペティション部門
女優賞 キルステン・ダンスト

出品

コンペティション部門
出品作品 ラース・フォン・トリアー
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6

(C)2011 Zentropa Entertainments ApS27

映画レビュー

1.0トリアーはきっとこう言う

2012年2月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
しんざん

1.5見どころは、冒頭10分間のモノローグ。

2024年6月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

難しい

2011(日本は2012)年公開、デンマーク映画。
ラース・フォン・トリアーが監督・脚本。

ジャスティンにはキルスティン・ダンスト、
姉のクレアにシャルロット・ゲンズブール、
クレアの夫ジョンにキーファー・サザーランドなど。

冒頭、ワーグナーの荘厳な『トリスタンとイゾルデ』をバックに
抽象的だが非常に美しい映像が映し出される。

19番(18ホールのゴルフ場だと劇中で語られたので、有り得ない番号ということになる)の旗が立ったゴルフ場のグリーンや、倒れかけた馬、、、
映像と音楽の融合がドラマティックだ。

そして地球と思しき惑星と、他の惑星が衝突する場面までがモノローグみたいなことか?

ジャスティンの披露宴は、姉のクレアが嫁いだ富豪のジャック所有のゴルフ場で開催される。
ジャスティンはあり得ないサイズのリムジンで移動を試み、2時間遅刻する。
ジャスティンの常識外れた言動の連続で、結婚そのものがご破算になる。どうやら彼女は心を病んでいるようだ。

徐々に地球最後の瞬間が迫ってくる。。。

監督のラース・フォン・トリアーは、自身もうつ病であることを告白し、その体験が本作の企画のヒントになったと述べている。

彼は、「ヒトラーに共鳴する」発言で物議を醸した挙げ句、カンヌ映画祭から追放されたが、
キルスティン・ダンストが女優賞を受賞した。

私のアンテナは、冒頭の映像と音楽で感度MAXとなり、その後の約2時間、超えることはなかったので、
☆1.5

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Haihai

3.5地球を道連れにするような物語

2024年2月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

採点3.6
ラース・フォン・トリアー監督によるSF作品。
とにかくラースの内なる闇がそのまま投影されたような物語。
とにかく鬱陶しいほどの空気と、キルスティンダンストにシャルロットゲンズブールが素晴らしい。
結婚式と惑星衝突なんて組み合わせがもう面白いですよね。
結婚という一大イベントがどうにも虚しく、逆に地球滅亡を知ってから瑞々しくなる。
この明暗差を演じ分ける、キルスティンダンストにすごい魅せられました。
また良き姉のゲンズブールも静かな良い芝居でしたね。
何と言ってもクライマックスの惑星衝突の瞬間。ここでも姉妹の温度差がよく出ていて、健やかなキルスティンダンストと怯えまくるゲンズブール。
VFXの美しさも相まって、このシーンは本当凄かったです。
自分自身を終わらす為、地球を道連れにするような物語でした。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
白波

4.0全部見たぞ〜

2024年1月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

この作品で、フォントリア作品制覇!
(次はキングダムに行ってきます)
これは好きな方の作品。
メランコリアは、登場人物が全員“不快”な状態だから
観る側のストレス値は高いけど
鬱状態を体験しているフォントリアーの描く鬱状態の主人公を演じるキルスティンの、演技が最高。
作り笑いのあと睨みつけてる顔とかがいい。

地球の終わりが美しく荘厳に描かれているのがフォントリアらしいし、このスケールの大きな話を
田舎の屋敷に住む裕福な一家だけの視点で描くのも好みだった。
美麗な星や空の、CG映像が今海外のアーティストや韓国グループのpvでよく見る質感や色味に似ている気がして、フォントリアの美的感覚って何テンポか先を進んでいるのかも、、、とか思った。

私はフォントリアーのうっすら俗世から浮いた感じのする、現実から薄皮一枚偽物っぽいCG使い好き。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
madu