メランコリアのレビュー・感想・評価
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あまりも美しい生命の断末魔
個人評価:4.0
これほど世界の終末を美しく描いた作品があっただろうか。冒頭の美しいスローモーションの生命の断末魔。本作は地球の滅亡というよりも、この広い宇宙から、生命という概念が消滅してしまう事を描いていると感じる。
淡々と屋敷内だけで話が進み、惑星衝突にパニックになっていたであろう世間を描写しないので、見る側は主人公達の内面、また命の終結に気持ちを向ける事ができる。
生命は邪悪のモノ。滅びるべき存在という達観した価値観で、正気を保つ事が逆に出来てしまったジャスティンもとても儚く描けている。
眠い
フォントリアーの映画のテイストは嫌いではない。
内容はハッピーではないが、
深層心理をえぐり取った描写。
コロコロ変わるカット、手持ちカメラによる生々しさ。
今回は2時間15分と割と短くしてあるが、
台詞が少なく、場面も変わり映えが無く、
終始ワグナーの「トリスタンとイゾルデ」のPVを観ている気分。
話の内容も絶望しかなく、
見ていてこんなに(精神も肉体も)辛い映画はあまりない。
これを‘名作だ!’と讃えられる人が羨ましい。
自分にはダメでした。
感じの悪い人物の描写100点!
彗星、洋館、花嫁、馬、クラシック音楽に合わせて美しい影像が織り成す雰囲気映画
…が!この映画の本当のスゴさはそこじゃない
出てくる登場人物が軒並み感じ悪いのです
皮肉で言っているのではなく、ちょっとした仕草や台詞回し、照明の当て方やカメラワークで凄く上手く「ちょっと感じの悪い人」を演出しています
登場人物に感情移入して見てしまうとツラいのですがもう一段階俯瞰してみると演出や演技、小道具や美術面、作り手が一丸となって一つの方向を向いて映画を作っているなぁと感じる
良い作品です
退屈すぎて笑う
冒頭の五分だけで良い。
敢えてやってるの、敢えて
貴方は間違えていて、私は正しいの。
貴方には分からないだろうけれど、私には分かっているの。
けれど、それを世の為に役立てる気なんてさらさら無いの。
だって世の中は馬鹿ばかりなんですもの。
でも庭の外にいる私を抱きしめて欲しいの。
貴方の心労なんて興味ないけど。
ていうか、何にも興味ないけど。
はー、つらたん。
プロローグは惑星衝突前の静寂シーン以外はチャちく見えるけれど、後の...
プロローグは惑星衝突前の静寂シーン以外はチャちく見えるけれど、後の雰囲気は好きだなあ。
美しい世界
とにかく映像が凄く綺麗。主人公の女が地球に共鳴する様に不機嫌で、偏った意見だけど、生きていて不機嫌でいる方が素直な生き方な気がするときがあって、
そうゆう意味で見ていて救われるような映画だった。
間が長い
何を言わんとしているかが分からなく、自分には不向きな映画でした。
結婚式が終わったあたりで耐えられず止めました…
スティール・ブレイカー
瞬間の長い時間
幸福な結婚式
他者によって打ち捨てられたすずらんのブーケ
去っていく父と夫
オフィーリアの水葬
トリスタンとイゾルデ
スティール・ブレイカー
嘆く者、死と迎え入れる者、無垢なるもの
寓意に満ちた生が永遠の虚空を迎え入れる瞬間を待つ映画だ。
メランコリア
映像の美しさと内容の憂鬱さがたまらない作品。
オススメはしない
愛ではなく暴力を描く作品や、楽しさではなく悲しさを描く作品があるように、この作品は希望ではなく絶望を描く。おそらくこの作品を理解できるのは監督だけでしょう。彼の作品は大概その絶望を描く。難解な手法で。観る前からそれは分かっているし、観た後も、やはり訳が分からないし嫌な気分になる。でもそれは残酷な動画の再生ボタンをクリックしてしまうのに似ているのかも知れない。怖いもの見たさという言葉では説明しきれない、人の潜在意識にある死や絶望といった、日常では対極にしまいこんでおきたいタブーを少しだけ覗きたいという衝動に。
ところでシャルロットゲーンズブールの劣化は著しい。この劣化という表現を、人に対して使うのはあまり好きではないのだけれども、シャルロットフォーエバーとか生意気シャルロットとかを初めて観た時のことを思うと同じ女優とは思えない。
ついていけなかったけど
ただでさえ普段から難解で重たいテーマのLars von Trier監督が、自身も鬱を抱えながら撮った作品、そりゃ観てて疲れるわ。この作品はTerrence Malickの域に達したかとさえ思われるような神秘的で謎な話でした。綺麗だったけど、置いてかれてしまった感が半端じゃなかった。ただこういう作品にこそBlu-rayの意味はあるのかな。
この2人の主役女優、見た目も英語も全く違って全然姉妹じゃねーよとツッコみたくなりますが、やはり2人とも魅力的。特にKirsten Dunstに関しては第1部と第2部であまりにも別人になっており、彼女の演技力が光っていました。
究極の終わり方
冒頭のワーグナーでかなり満足なんですけれど、その後の長い展開もみごとなものだと思います。
ラース・フォン・トリアーの映画は、個人的には、好きな映画と嫌いな映画に二分されます。
ドッグヴィルを見て、もうこの監督の作品は二度と見ないと思ったものですけれど、これだけは見ておいてよかったと思いました。
この作品でもうすべてのこの世の中が無くなったことだし、もう彼は完結だと勝手に判断してしまいましょう。
気が滅入るよ・・・
いやぁ、ラース・フォン・トリアー監督って、なんでこんなことを描こうと思ったんだろうね。この人って、なんかだいぶ変わってるような気がしますよ。実はむかし、むかしに『奇跡の海』を観て、その頃はなんだか基本的に悲惨な映画を見たなぁという感想であり、その後、なんとなく敬遠してきたんですよね、この監督。あんまり詳しくないですけど、なんか映画運動的なこともやっていたようだし、どうもその主義主張的な姿勢が重く感じられていたっていうこともあるのかもしれません。
それでまぁ、キルスティン・ダンストのファンということで、久々にこの監督の作品を見ることになったというわけであります。
で、確かにものすごくうまい監督なのだろうという感じはしました。ショットもキメキメになりすぎず、しかし的を外していない、なんかそうしたうまさを感じました。
でもさ、もう特にPART1がさ、気が滅入るっていったらないっすよ。なんだろ、この重さ。ラストシーンに何らかの希望を見出すべきなのかなぁ。なんかそれよりも結局、徹底的に人間が嫌いでしょうがないっていう感じが伝わってきちゃうんですよね。
この監督、確かにオリジナルなんだけど、さて、好きかと言われたら・・・って感じがありそう・・・ なかなか次の作品に手が伸びそうもないですわ・・・
よかった!
ラースフォントリアー作品の中で
テーマが普遍的で、一番つまんなさそうと思って
疎遠していた作品。
ざっくり言うと地球に「メランコリア」という惑星が落ちて地球終わりますよって感じ。
いつも通り、登場人物全てを好きになれなかった。
だけど、ラースフォントリアーの他の作品に比べたら
私の中で共感が多い作品だった。
ジャスティンはすごく共感する部分が多かった。
私もきっと結婚式はあんな感じになりそうだし...
きっと惑星が落ちるのも歓迎だ。
ラースフォントリアー監督作品の中では
ダンサーインザダークに次ぐ
暫定2位を捧げよう。
あっという間の135分
この後どうなるの?って感じがずーっと続きあっという間にラストシーンでした!
いやー良かった良かった。
何が良かったかというと、徐々に徐々に全てが崩壊していくところです。
それにしてもこの監督の作品に出る女優さんは皆ヌードになるので驚きというかラッキーというか・・・
あと今作の女性は1人もいい人がいなくて、身近にいたら全員死ねって感じです。
人物描写だけでこんなにスリリングな映画になるなんて、ラース・フォントリアー恐るべし。次回作は必ず劇場行きます。
どうであれ、やってきてしまう
とてもテンションの低い時に観たからかな、なんか、良かったです。
止まりかけていた思考がゆるゆる動き出した気がしました。でも、元気な時に観たらけっこうイライラしたんじゃないかとも思います。
父親とか上司とかは想像できるけど、あの母親はその時をどう過ごしたんでしょう。どうあれ、やってきてしまう"その時"は容赦ない。
穏やかであったことを祈ります、彼女が一番哀れだったです。
超ネガティブ映画です。
う~ん?中々卑怯な映画でしたね。
最初に長々と映像と音響でこれから芸術的映画ですよアピールして映画スタート。それもCGだから余計イライラした。で内容はメランコリアが地球にぶつかってあらまとうしよう?的な感じです。正直家族愛も無ければ夫婦愛も無いッス。きっと孤独と死の恐怖を安い芸術っぽく作った映画です。映画館で観た人は気の毒です。ただ監督のエゴ映画です。
しーって言うならばやっぱ白人の肌は汚いな~ぐらい(笑)よく見るとソバカスやうぶ毛が!いかに日本人の女性が手入れが素晴らしいか分かる(笑)
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