5年間でオスカー32部門ノミネート!気鋭レーベル、アンナプルナ・ピクチャーズに迫る
2017年12月9日 18:30

[映画.com ニュース] 2018年のオスカー前しょう戦が始まり、有力候補がしのぎを削っている。「シェイプ・オブ・ウォーター」(18年3月1日公開)や「スリー・ビルボード」(18年2月1日公開)のフォックス・サーチライト・ピクチャーズ、「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」(18年3月公開)の20世紀フォックス、「コール・ミー・バイ・ユア・ネーム(原題)」(18年春公開)のソニー・ピクチャーズ・クラシックス、「レディ・バード(原題)」「The Florida Project(原題)」のA24など、大手から気鋭のスタジオまでが入り乱れる混戦状態となっている。
そのアカデミー賞で、わずか5年間で32部門にノミネートしたという驚くべき実績を持つ映画会社がある。それが、11年4月1日に設立されたアンナプルナ・ピクチャーズだ。6年の間に、製作プロダクションとして「ザ・マスター」「ゼロ・ダーク・サーティ」「アメリカン・ハッスル」「her 世界でひとつの彼女」「フォックスキャッチャー」「20センチュリー・ウーマン」や、オスカーg有力作のひとつ「Phantom Thread(原題)」などに携わってきた。
同社の強みは、キャスリン・ビグロー、デビッド・O・ラッセル、ポール・トーマス・アンダーソン、リチャード・リンクレイターといった名匠たちとのパイプだろう。1967年に米国で起こったデトロイト暴動を描くビグロー監督作「デトロイト」(18年1月26日公開)で自社配給に乗り出し、「007」シリーズの最新作ではMGMと共同で北米配給を行う見込み。今最も勢いのある配給スタジオの1つといえる。先に挙げたA24と共に、18年のアカデミー賞においては台風の目の存在となるだろう。
アンナプルナ・ピクチャーズの映画配給部門の責任者エリック・ルーミスは、「私たちのミッションは、批評家から評価され、商業的な価値もあり、幅広い観客に支持される、洗練された上質なコンテンツを製作すること。当社のビジョンは、フィルムメーカー・アーティスト第一であり、ジャンルや表現手法を問わず、彼らの本物のクリエイティブな意見を尊重することだ」と同社の精神を語る。
さらに、「デトロイト」から自社配給をスタートさせた理由を、「アメリカ国内で配給することを決めた理由は、私たちの企画の運命を自らの手でコントロールしたいと考えたからだ。またアーティストやスタッフに、意思決定の過程に参加でき、心地よく働ける場所を提供したかった」と明かし、製作者たちとより強固な関係を築くことを目標としている。
ルーミスは、今後の製作・配給作品についても言及。「マリア・センプルの同名小説を脚色した、ケイト・ブランシェット主演、リチャード・リンクレイター監督作『Where'd You Go, Bernadette(原題)』。クリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、サム・ロックウェル、タイラー・ペリー出演のアダム・マッケイ監督作『Backseat(原題)』では、歴史上最もパワフルな副大統領だったディック・チェイニー氏のキャリアと人生を描く予定だ」と語っている。
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