京都国際映画祭2017、西本願寺で開幕!アンバサダー岩下志麻「映画の輪が広がってほしい」
2017年10月12日 18:30
[映画.com ニュース] 吉本興業グループが企画推進する京都国際映画祭2017が10月12日に開幕し、京都・西本願寺でオープニングセレモニーが行われた。世界文化遺産に登録されている「古都京都の文化財」に、アンバサダーの岩下志麻、名誉実行委員長の中島貞夫監督、総合プロデューサーの奥山和由氏をはじめ、上映作品の関連ゲストが集った。
第4回を迎えた今年は、祇園甲部の芸舞妓らによる手打ち「七福神」「花づくし」で祝福されてスタート。開会宣言では、中島監督が「今年は日本で初めて映画が上映されてから、ちょうど120年の節目。映画というのはアートや音楽を含める総合芸術です。京都ならではの国際映画祭、今年も皆さんのお力で盛大に盛り上げていただき、楽しんでいただければと思います」とゲストに言葉を投げかけた。そして例年お決まりとなった「よーい、スタート!」いう開幕を告げる掛け声が、現存する日本最大の能舞台である重要文化財「南能舞台」に響き渡った。
艶やかな着物姿で登場した岩下は「京都を初めて訪れたのは小林正樹監督の『切腹』の撮影の頃。その後、川端康成先生の原作を基にした『古都(1963)』でも来ていて、すっかり大好きになった場所です。40代の後半には『極道の妻たち』シリーズで約10年間、東京と京都を行ったり来たりする生活でしたね」としみじみ話し、「京都の映画スタッフは、プロフェッショナルで素晴らしい方ばかり」とほほ笑む。そして「これからも京都を中心にたくさんの映画をつくられ、映画の輪が広がっていってほしいと思っています」と呼びかけていた。
奥山氏は、アンバサダーを依頼した岩下について「“映画女優”という名前の道のど真ん中を歩き続けている」「スクリーン上の初恋の人」と興奮を隠せない様子。「五社英雄監督の『鬼龍院花子の生涯』に出ていらした岩下さんが大好きなんです!」と思いの丈を述べると「あの映画の太ももの刺青を見せるシーンは、ご本人が考案なさったんですか?」と長年の質問をぶつけた。すると岩下は「あの刺青は、劇中で仲代(達矢)さんが背中に入れていたものを『私も太ももに入れたい』と監督にお願いしたものなんです」と秘話を明かしていた。
セレモニー前の取材には、特別招待作品としてワールドプレミア上映される「火花」の桐谷健太、三浦誠己、板尾創路監督が出席。「いくらハードルをあげても足らないくらいの傑作になった」と三浦が自信満々に語ると、大阪出身の桐谷は「京都は頻繁に来ていますし、『火花』は関西の芸人の物語。だからこそ、関西の方にはいち早く見ていただきたいなと思っていました」と告白。そして「京都の方は笑いには厳しいと聞いています。この映画を見てどのような感情を抱くか、感想を聞きたいです」と胸中を吐露していた。
そのほか、映画祭実行委員長の中村伊知哉氏、アートプランナーのおかけんた氏、特別招待作品「台湾より愛をこめて」の大野拓朗 と岡本夏美、「KOKORO」のバンニャ・ダルカンタラ監督と國村隼、「全ては愛のため 癡情男子漢」のハン・シェンシェンとチェンウェイチャン 、「TV DIRECTOR'S MOVIE」部門「よしもと新喜劇映画 女子高生探偵 あいちゃん」の酒井藍と川畑泰史、「ありえなさ過ぎる女 被告人よしえ」の北村誠之監督と浅香あき恵、SDGs連携企画としてラインナップされた「ワレワレハワラワレタイ ウケたら、うれしい。それだけや。」の西川きよし、桂文枝、月亭八方、MCとして木村祐一、藤井隆がセレモニーに出席した。
京都国際映画祭2017は、10月15日までよしもと祇園花月、T・ジョイ京都、TOHOシネマズ二条、イオンシネマ京都桂川、大江能楽堂ほかで開催。
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