鬼龍院花子の生涯

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解説

大正から昭和にかけての二つの時代に生きた土佐の侠客・鬼龍院政五郎とその周辺の女たちのドラマチックな生き方を描く。原作は高知出身の直木賞作家・宮尾登美子の同名小説。脚本は「影の軍団 服部半蔵」の高田宏治、監督は「雲霧仁左衛門」の五社英雄、撮影は「野菊の墓」の森田富士郎がそれぞれ担当。

1982年製作/146分/日本
配給:東映

ストーリー

大正十年、松恵は土佐の大親分・鬼龍院政五郎の養女となった。松恵は政五郎の身の回りの世話を命じられたが、鬼龍院家では主屋には正妻の歌が住み、向い家には妾の牡丹と笑若が囲われており、その向い家に政五郎が出向く日を妾二人に伝えるのも幼い松恵の役割りだった。ある日、政五郎は女や子分たちを連れ土佐名物の闘犬を見に行った。そこで漁師の兼松と赤岡の顔役・末長の間で悶着がおき、政五郎の仲介でその場はおさまったが、末長は兼松の持ち犬を殺すという卑劣な手段に出た。怒った政五郎は赤岡に出むいたが、末長は姿を隠していた。帰りぎわ、政五郎は末長の女房・秋尾の料亭からつるという娘を掠奪した。この確執に、大財閥の須田が仲裁に入り一応の決着はついたが、以来、政五郎と末長は事あるごとに対立することになる。これが機縁となってつるは政五郎の妾となり、鬼篭院の女たちと対立しながら翌年、女児を産んだ。花子と名付けられ、政五郎はその子を溺愛した。勉強を続けていた松恵は、女学校に入学した。昭和九年、土佐電鉄はストライキの嵐にみまわれ、筆頭株主である須田の命を受けた政五郎はスト潰しに出かけた。そこで政五郎はストを支援に来ていた高校教師の田辺恭介と知り合い意気投合、須田から絶縁されるハメに陥った。だが政五郎は意気軒昂、田辺を十六歳になった花子の婿にし一家を継がせようとしたが、獄中に面接に行かされた小学校の先生となっていた松恵と田辺はお互いに愛し合うようになっていた。やがて出所した田辺は政五郎に松恵との結婚を申し出、怒った政五郎は田辺の小指を斬り落とさせた。そして数日後、政五郎に挑みかかられた松恵は死を決して抵抗、転勤を申し出、鬼龍院家を出た。十六歳になった花子と神戸・山根組との縁談が整い、その宴の席で歌が倒れた。腸チフスだった。松恵の必死の看病も虚しく歌は死んだ。松恵は再び家を出、大阪で労働運動に身を投じている田辺と一緒に生活するようになった。だが、花子の婚約者がヤクザ同士の喧嘩で殺されたのを機に、田辺と共に鬼龍院家に戻った。南京陥落の提灯行列がにぎわう夜、花子が末長に拉致され、これを救おうとした田辺も殺された。政五郎が末長に殴り込みをかけたのはその夜のうちだった。それから二年後、政五郎は獄中で死んだ。そして数年後、松恵がやっと消息を知り大阪のうらぶれた娼家に花子を訪ねた時、花子も帰らぬ人となっていた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
脚本
高田宏治
原作
宮尾登美子
企画
佐藤正之
日下部五朗
プロデューサー
奈村協
遠藤武志
撮影
森田富士郎
美術
西岡善信
音楽
菅野光亮
録音
平井清重
荒川輝彦
照明
増田悦章
編集
市田勇
助監督
清水彰
スチール
小山田幸生
全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第6回 日本アカデミー賞(1983年)

ノミネート

作品賞  
監督賞 五社英雄
脚本賞 高田宏治
主演男優賞 仲代達矢
主演女優賞 夏目雅子
音楽賞 菅野光亮
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映画レビュー

5.0至福の映画体験を堪能しました

あき240さん
2020年1月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

凄い作品です
これぞ映画を観たという、圧倒的な満足感を得ました

まず撮影が素晴らしいです
驚嘆する美しさです
これぞ映像美というものを堪能させて頂きました
レンズの味、光線の具合、光の反射のきらめき、空気感の出す奥行き、色彩の感覚、それらは肌感覚で室温まで感じるまでのものです
今ではリドリースコットの作品などの特徴として語られるような撮影の美しさですが、それより勝る程のものです
何より日本人の美意識に裏打ちされているものとして撮られているのです

そして本当に長年使い古されたとしか見えないセットと家具などの小道具類の美術の見事さ
古い箪笥の黒さ、傷の付き具合、埃の積もり具合
これほど見事なセットの仕上がりは他に観たことないものです

カメラの森田富士郎、美術の西岡善信とも大映京都撮影所の出身
そうそうたる名作の数々を担当されています
五社監督がこの二人を起用したのが、名優の配役より本作の成功のポイントかも知れません

そこにトランペットが主旋律を高らかに歌い上げる音楽の素晴らしさ
これこそ映画です!

音楽は菅野光亮
この人も音楽の巨匠で、作品の数々は名前は知らなくても聴いたことがない人はいない位と思います

仲代達也、岩下志麻の名演
夏目雅子の決め台詞!
彼女は本作に出演しなければこれほどの伝説の女優とはならなかったでしょう

もう何も言うことは有りません
岩下志麻の姐さん役にはシビレました

特に岩下志麻が演じるヤクザの正妻の歌が病気で死ぬシーンの名演は心に残りました
内股に彫られた刺青を手で隠し、そしてなぜます
ヤクザの女房となった半生の後悔と、鬼政の女房となった、一人の女としての幸せを見事に表現した演技でした
それが松恵を遠ざけていたことを詫びる次の台詞繋がり効果を更に劇的に上げています

鬼龍院花子の生涯
確かに題名通りの内容ですが、本当の主人公はこの岩下志麻が演じる歌という名の鬼政の正妻でした
夏目雅子の有名な決め台詞も、もとは彼女が演じる松恵が少女の頃に養母がその台詞を吐くのを目撃したという台詞なのです

松恵にはヤクザの家で育った負い目はあっても、それよりも養母のように鬼政の娘であることの誇りが圧倒的に上回っていたのです

花子を取り返しに殴り込む準備を調える鬼政に、般若が背中に大きく染め抜かれた白い半纏を養父の肩に掛ける松恵の姿は、養母の歌が蘇って侠客の夫に甲斐甲斐しくつくす姿そのものに見えるのです

つまり松恵は歌の娘として、本当に血の繋がったかのような母娘として、侠客の女房である母の姿を継承していたのだという物語だったのです

その決め台詞
舐めたらあかんぜよ!
その台詞はそれを見事に表現していました

もともと原作にも台本にも無かった台詞とのこと
五社監督の撮影現場での演出指導によるものと知りました
名監督の流石の演出です

もっともっと岩下志麻のヤクザの女房役を観たくなりました
なる程、極妻が人気シリーズになるわけです

知人に高知在住の女性がいますが、高知弁は本当にあのような言葉遣いなんですね
とはいえ普通の会話を交わしていると、恐さとかは無く、とてもチャーミングに聞こえるものです

でもやっぱり、一度きつく高知弁で叱られてみたいなあと思いますよねー

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あき240

4.0五社英雄の鮮烈な映像美で観る夏目雅子

2019年4月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

五社英雄の鮮烈で冷たくザラついた映像美が大好きだ。被写体を見事に捉え、絵の様な映像美にする。全シーンがまるで日本画の様だ。この映像美を観ているだけでも満足できる。

五社英雄作品常連の仲代達也。五社英雄の映像美で観る仲代達也は格別。この作品で演じた鬼政も素晴らしく、仲代達也の色気やかっこよさを最高に引き出してると思う。
岩下志麻も素晴らしく、五社英雄のこの世界観に見事にフィットしている。圧巻の演技力に感動した。
そしてなんと言っても主役の夏目雅子。演技も勿論素晴らしいのだが、この絶世の美女を五社英雄の映像美を通して観れるという贅沢さ。こんな贅沢なかなか無いと思う。

ストーリーも文句無しに面白い。
五社英雄監督の最高傑作と言っても過言では無い作品だと思う。

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アントキのバンデラス

2.5主役は花子じゃないのね

2019年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

始まったとたん「既視感がある」と思ったが、やはり観たのは二度目。闘犬しかり、指つめしかり、抗争しかり、やたらと血なまぐさいので、しんどいところはしんどい。夏目雅子が美しく知的でよかったよかった。他の俳優陣、とりわけ女優陣がすばらしい。松恵の心情の変化を描き切れてないところがあり、そこがマイナスかな。仲代達矢は神。

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まこべえ

4.0すごくよかった

2016年6月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

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古泉智浩
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