ありえなさ過ぎる女 被告人よしえ
劇場公開日:2018年4月7日
解説
3人の男性を殺害した容疑で逮捕された還暦を迎えた女性と事件の真相を描いた法廷サスペンス。20代、30代、40代の3人の男性が殺害され、その容疑者として60歳独身女性・佐野よしえが逮捕された。3人はイケメンでそこそこの金持ちであるという共通点があり、それぞれと関係があったよしえが3人を殺したと世間やマスコミは疑うが、決定的な証拠は一切なし。よしえ自身は3人の男性が彼女にほれ込み、四角関係のもつれにより殺し合ったと無罪を主張する。担当の新人弁護士・綾子は、よしえの主張をまったく信用していなかったが、接見を重ねる中で、よしえが持つ不思議な魅力に気づいていく。主人公よしえ役を吉本新喜劇女優・浅香あき恵、弁護士の綾子役を光宗薫が演じる。
2017年製作/83分/G/日本
配給:KATSU-do
スタッフ・キャスト
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東京圏では放送されていない過ぎるTVというバラエティ番組から派生してつくられた映画とのことで、20~40代の金持ちでイケメンの3人が殺害された事件で起訴された60代の普通のおばちゃんの裁判をめぐる法廷サスペンス。
借金の返済を迫られての殺害か、おばちゃんを、取り合っての殺し合いかという話で、法廷も世間もこんなおばちゃんがモテるとかあり得なさ過ぎるというストーリー。
企画の元番組は知らないけれど、吉本タレントをたっぷり使用し明らかにコント仕立てでバカバカしく面白おかしくストーリーが展開して行く。
どうみても捜査段階の話で中学生のディベートよりも酷いやり取りの裁判をはじめ、酷い設定の数々だけど、それはコントだからツッコミ無用で。
ただ、せっかくならもう少しシリアスに取り調べ段階ぐらいに置き換えてやってくれた方がギャップとかも楽しめたのかなと…それなりには面白かったけど、振り切った感もなく中途半端で声を出して笑う程のことはなかった。
三人の男性の殺人容疑をかけられた60歳の女、よしえ。
しかも彼女は容疑を否認し「私を奪い合い、殺し合った」という。
状況証拠から見れば、よしえの犯行は疑いようがなく思える。よしえの言い分には失笑を禁じ得なかった。
しかし、裁判終盤には、私も彼女の言い分を信じるようになっていた。彼女に心を絡め取られたようだ。
三人の男性も、それぞれ何らかの理由でよしえに心を絡め取られたのだろう。