ソフィア・ブテラ「ザ・マミー」はスリル&ユーモアの詰まった「ジェットコースターみたいな映画」
2017年7月26日 12:00
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[映画.com ニュース] ユニバーサル・ピクチャーズが往年のモンスター映画を連続リメイクする「ダーク・ユニバース」の第1弾「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」で、トム・クルーズ扮する主人公ニックの前に立ちはだかる王女ミイラに扮したソフィア・ブテラが、映画.comのインタビューに応じた。
往年のホラー映画「ミイラ再生」をリブートするアドベンチャー超大作。米軍関係者のニックは、5000年もの間棺(ひつぎ)に封印されていた古代エジプトの王女アマネット(ブテラ)を目覚めさせてしまったことから、アマネットに見初められ、戦いの渦に巻き込まれていく。世界興行収入は3億9200万ドルを突破(7月25日時点)した。
「キングスマン」のガゼル役でブレイクし、「スター・トレック BEYOND」や「アトミック・ブロンド」(10月20日公開)と話題作に立て続けに出演するブテラ。これまでのキャリアを振り返り「正直に言うと、とてもとても幸運だと思っているわ。この業界にいられること、まだまだこれから学ぶこと、そして経験すべきことはたくさんあるというところもすごく運がよかった」と充実しきった様子を見せる。
本作の出演に至った経緯については「『スター・トレック BEYOND』の撮影が終わるころに(アレックス・カーツマン)監督からアプローチをされたの。もともと小さいころにオリジナルを見ていてすごく印象深かったんだけど、その素晴らしい作品のリメイクだということと、このミイラを自分が演じるということについて、不安だったし怖いと思っていた。でも最終的には、逆にそのことがまさに自分がこの役をやりたいと思った理由になったわ」とチャレンジ精神をにじませる。「監督には、実際に絵コンテを用いてプレゼンしてもらって、本当に私をイメージしてくれていたってことがわかったし、とても運がよかったと思う。本当に光栄に思っているわ」とカーツマン監督への感謝も忘れない。
クルーズとの共演に関しても多くの発見があったといい「常に自分をガイドしてくれていたし、彼を観察するだけで学ぶことは本当にたくさんあって、すごく面白かったわ。知識も豊富だし、とにかく自分の大好きな映画作りに対する献身ぶり、本当に努力を惜しまないところとか、映画作りに対する仕事量とその時間の掛け方が半端ではないの。“だからトム・クルーズはトム・クルーズなんだ”と思うほどだったし、心から作品作りを大切にしていて、それって多分スクリーン越しに伝わる部分じゃないかなと思う」とクルーズの情熱に打たれたそう。
「現場ではたくさんの質問をトムにぶつけることができて、どれにも丁寧に答えてくれたわ。内容は結構技術的なことで、例えばレンズの話ね。私は今まで必ずしもレンズとかフレーミングとかカメラというものは詳しくなかったんだけど、それはどの役者も知っているべき知識として、彼が結構細かいところまで教えてくれたわ。トムとこの作品を経験したことで、今はそういったものがわかるようになって、(演技を)やりやすくなったの。あとは仕事の仕方、そして現場での振る舞い方などを含め、本当に多くのことを彼から教わったわ」と今回の共演で、女優として新たな財産を得たようだ。
劇中のアマネットは、現代ロンドンを大混乱に陥れる悪の化身として君臨しながらも、ニックに迫るシーンではエキゾチックかつ妖艶な魅力を振りまいている。ブテラは「アマネットになった自分を(初めて)見たときは、実は24回もスクリーンテストを繰り返した後だったの」と強烈なキャラクターを生み出すために試行錯誤の連続だったと明かし「やっぱり観客みんなの心にしっかりと爪あとを残すような、ハッとさせるような外見が必要だったし、(ミイラである)アマネットは4つの段階で再生していくさまも見せなければいけなかったから、とにかく今まで見たことがないようなユニークな外見というのを求めた結果だったわ」と舞台裏を語る。
苦心の末に完成した本作については「ジェットコースターみたいな映画だと私は思っていて、まさにこの表現がぴったりだと思うわ。ちょっと怖いところもあればユーモアもあるし、もっと感情的になるような、考えさせられるようなシーンというのもあって、やっぱりこれは今回の作品ならではの新しさだと思う」と手ごたえをあらわにした。
「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」は、7月28日から全国公開。
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