ヒトラーに抵抗したノルウェー国王の実話描く映画、12月に劇場公開決定
2017年7月8日 08:00
[映画.com ニュース] ノルウェーで2016年の興行成績第1位に輝き、第89回米アカデミー賞の外国語映画賞ノルウェー代表作品になった「ザ・キングス・チョイス(英題)」が、「ヒトラーに屈しなかった国王」の邦題で12月から東京・シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開されることが決定した。
北欧の小国ながらナチス・ドイツに最も抵抗し続けたノルウェーにとって、歴史に残る重大な決断を下した国王ホーコン7世の、運命の3日間を描く。1940年4月9日、ドイツが首都オスロに侵攻。圧倒的な戦力差に、なすすべもなく主要都市は占領されていく。ドイツ公使による降伏要求が突きつけられるが、国王ホーコン7世はこれを拒否。なおも要求は苛烈を極め、ナチスに従うか、国を離れて抵抗を続けるか、ホーコン7世は家族と国民のため、究極の選択を迫られる。
本国で16年9月に公開されるや、並み居る人気作品を抑え映画ランキングで3週連続1位を獲得。国民の7人に1人が鑑賞したという、社会現象とも言える大ヒットを記録した。
実在したホーコン7世を演じたのは、「007 カジノ・ロワイヤル」「007 慰めの報酬」「007 スペクター」で悪役ミスター・ホワイトに扮したイェスパー・クリステンセン。プロデューサーとしても今作を支えた。息子オーラヴ役を「コン・ティキ」のアンドレス・バースモ・クリスティアンセン、降伏を迫るドイツ公使役を「ヒトラーの贋札」のカール・マルコビクスが担い、メガホンは「おやすみなさいを言いたくて」のエリック・ポッペ監督がとっている。