ヒトラーの贋札

劇場公開日

ヒトラーの贋札

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解説

ナチス・ドイツがイギリス経済を混乱させるために実行した贋札製造計画“ベルンハルト作戦”。贋造を強制させられたユダヤ系技術者の視点から事件の裏側を描いた人間ドラマ。第2次世界大戦中、贋ポンド札を製造するために強制収容所内の秘密工場に集められたユダヤ系技術者たち。拒否すれば命はないが、作戦の成功はナチスの優勢に繋がり、ユダヤ人がさらなる苦しみを受けることになる。彼らは自らの命と信念の間で葛藤し……。

2006年製作/96分/ドイツ・オーストリア合作
原題:Die Falscher
配給:クロックワークス

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督・脚本
ステファン・ルツォビッキー
製作
ヨゼフ・アイヒホルツァー
ニーナ・ボールマン
バベット・シュローダー
原作
アドルフ・ブルガー
撮影
ベネディクト・ノイエンフェルス
音楽
マリウス・ルーラント
美術
イジドール・ビマー
全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第80回 アカデミー賞(2008年)

受賞

外国語映画賞  
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映画レビュー

4.0プラテンといっても食べ物ではない。

kossyさん
2018年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ドイツといえば印刷技術先進国だ。現在の日本国内の印刷所をみてもハイデルベルグ社の印刷機がかなりのシェアのあることがわかるほど。多分、第二次大戦当時でもドイツの技術は素晴らしかったに違いない。そんなナチスドイツがユダヤ人たちに贋札を作らせたベルンハルト作戦の裏側を描いた映画です。

 原作は映画にも登場する印刷技師のアドルフ・ブルガーが書いたもの。ドイツは敵国イギリスを経済的混乱に陥れ打撃を与えるため、ザクセンハウゼン強制収容所でユダヤ人技師たちに贋札作りを強要する。拒めばアウシュビッツ送りか、即銃殺。ポンド作りは間もなく成功を収めるが、これによってドイツの戦況が有利に運ぶとユダヤ人虐待も長引き、従順でいることは自分の命を長らえることになるものの、罪もないユダヤ人が殺され続けることをも意味する。

 終戦を黙って待つよりも、ナチスへの協力を拒否し決起するなどと主張する原作者ブルガーは主人公ではなく、戦前から贋札作りで暗躍していたサロモン・ソロヴィッチ(カール・マルコヴィクス)が主人公。正義感の強い作者と元々悪人という2人の視点を変えたことによって、ブルガー(アウグスト・ディール)のサボタージュという行動が同胞を危機に晒すなどといった部分も見えてくる。逆に、悪党であるサリーが仲間を大切にしていることもわかるのです。まぁ、感情移入はしづらかったりしますが・・・

 収容所ではニセ札だけではなく、パスポートなども偽造している。そのため家族の不幸を知って自殺を図ろうとする者もいたり、薬を手に入れるためにナチ親衛隊少佐ヘルツォークと取引するという場面も登場する。ちょっとだけいい人のように思わせる少佐だったけど、ドイツの敗戦を悟って逃げだそうとする将校も実際にいたんだろうなぁ。この絶妙な駆け引きや、サリーの心の葛藤も見どころなのです。

 興味深かったのはユダヤ人印刷技師たちが厚遇されていたところ。収容所の中でも彼らから数メートル先では毎日のように拷問や銃殺があり、それが見えないだけに彼ら自身の待遇の良さもわからない。同じ収容所内でも天国と地獄のような格差社会があったことだ。さすがに今日的テーマとまでは思えないけど、虐待されていた他の舎を感じていたならばブルガーに同調して暴動が起こるなどして、ベルンハルト作戦も違う形になっていたのかも・・・

 尚、プロローグ、エピローグともに戦後のサリーが描かれていたのですが、カジノの強運ぶりを見る限り、彼の判断が功を奏していたのかもしれない・・・

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kossy

4.0正義とは?

2015年10月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ナチの関わるところには、大抵ギリギリのところで、人間としての尊厳か、生きることへの欲望(に対する嫌悪感)か、という判断を迫られる悲しい選択があり、今になってみても、正しさとは何かという答えは見つけられない。それはナチ側も同じ。映画にすることで、ドラマチックに盛り上げなければならないところもあるだろうけど、極限状態の人々のさまざまな形態の勇気には感心させられる。過去を置き去りにせず、何が起こっていたか、知ることが大切だと教えてくれる。この映画はどこまでが史実に基づいているのかな。

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マッターホルン

4.0ギリギリの攻防

2015年10月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

なかなか興味深いナチスのユダヤ人収容所物でした。
ベルンハルト作戦で、強制的に収容所で贋札作りをさせられていたユダヤ人達の恐怖感が手に取るように伝わってきて、ハラハラドキドキ・・・まあ主人公はそこでは死なないことが分かってはいつつも、それでもハラハラドキドキさせられたのは、やはりいつ死んでもおかしくない収容所の状況が成せる業だったと言えましょうか。

まあユダヤ人虐殺を題材にした映画は今まで何作も作られてきましたが、今回は特別なスキルを持った者たちが集められた贋札作りの収容所と言うのが、かなり興味を惹かれた部分でしたね。
贋札作りを拒めば即銃殺、贋札作りが完成してもおそらくは即銃殺、こんな究極の状況で生きなければいけなかったユダヤ人達の心境たるや、いかほどのものだったのか・・・。

しかし他の収容所に比べて物凄く恵まれた環境だったのも、かなり印象深かったですね。
それだけナチスもこの贋札作りに運命が懸かっていたことへの表れなのでしょう。
そんなナチスに媚びへつらってでも生きようとする主人公のソロヴィッチと、正義感を振りかざして決してナチスには協力しようとしないこの作品の原作者でもあるブルガーの構図には、本当にヤキモキさせられました!

今日銃殺されるよりも明日のガス室を選ぶでしたっけ、それが究極の状況に置かれた本当の人間心理ですよね。
ただ仲間を決して裏切らない主人公は元々は悪党だっただけに、微妙に感情移入できない部分があったのは、ある意味実話ならではのリアルさだったでしょうか。
歴史を大きく動かした贋札作りの顛末は、淡々とした作りだったものの、とても見応えのある内容に仕上がっていたと思いましたよ。

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スペランカー

4.0最後がややあっさりとしているのがちょっと残念

2015年3月28日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

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松井の天井直撃ホームラン
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