中島健人主演!人気アニメ「心が叫びたがってるんだ。」実写映画化
2017年3月15日 05:00
[映画.com ニュース] 大ヒットアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のスタッフが再結集し、興行収入11億円超を記録した長編アニメ映画「心が叫びたがってるんだ。」が、人気アイドルグループ「Sexy Zone」の中島健人主演で実写映画化されることが明らかになった。中島のほか芳根京子、「E-girls」の石井杏奈、寛一郎が主要キャストを務め、7月22日に全国公開される。
他人に本気で向き合うことが苦手な高校生・坂上拓実(中島)は、ある日担任から「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命されてしまう。同じく委員に任命されたクラスメイトの成瀬順(芳根)は、過去のトラウマが原因で人としゃべろうとすると腹痛が起こってしまうことから、クラスで浮いた存在だった。2人は戸惑いながらも、交流会の出し物であるミュージカルの準備に取り組んでいく。「近キョリ恋愛」の熊澤尚人監督と脚本家まなべゆきこがタッグを組み、3月14日にアニメ版の舞台でもある埼玉県・秩父でクランクインした。
中島は「大人気のアニメが原作でしたので、お話をいただいたときに思わず身も心も叫びました」と興奮を隠し切れない様子。さらに、「トラウマで言葉を封印してしまった少女と本音を言わない物静かな青年が『心に閉じ込めてしまった本当の気持ち』を、ミュージカルを通して伝える姿に感銘を受け、演劇をやりたい順の心の言葉に拓実がメロディーを添えたことによって順が変わっていく姿に心を打たれました。プレッシャーもありますが、作品を最大限リスペクトし原作ファンの皆様、そして本当の気持ちを誰かに伝えたいと思う全ての方々に見ていただけるとうれしいです」と気合い十分だ。
NHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」や「64 ロクヨン」などで知られる芳根は、「撮影現場の合間に原作のアニメを拝見し、“うまく伝えられないことも、歌にすれば伝えられる”という深いメッセージにとても感動し、思わず涙が止まらずにメイクさんに怒られてしまったのが思い出深いです(笑)。私自身も昔から言いたいことを言えるタイプではなかったので、“成瀬順”というキャラクターに共感する部分も多く、彼女を演じさせていただくことをとても光栄に思います」と愛着を語る。今回公開された先行カットでは、髪をボブカットにして順になりきっている姿が描かれている。
「四月は君の嘘」「たたら侍」の石井と、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」で俳優デビューを果たした寛一郎は、拓実の元恋人・仁藤菜月とひじを負傷して心を閉ざした野球部のピッチャー・田崎大樹に扮する。「この物語の中で生きている全員が、どんなときでもキラキラしているように思えて、演じる楽しみが芽生えました。今、チアダンスやミュージカルの練習をしています。素敵なクラスメイトと、素敵な作品を作り、共に青春を送れるよう全力で挑みます。そしてリアルな気持ちが映像を通して、皆さんに伝わりますよう、最後まで駆け抜けます!」(石井)、「言いたいことが言えないこの世の中、僕自身も心が叫びたがっています。多分、皆さんも何かしら心が叫びたがっているのではないでしょうか。若者のトラウマを克服する青春群像劇。僕も、この映画と一緒に成長していきたいです」(寛一郎)と参加する喜びを語っている。
若手キャストをまとめ上げる熊澤監督は「ミュージカル、友情、青春、恋愛……さまざまな要素が詰まったこの作品を、実写ならではの新しい表現で増幅しながら、原作のテーマである“言葉の大切さ”を、1人でも多くの皆様に届けられるよう、全力で頑張ります」とコメントを寄せている。長井龍雪監督、「暗黒女子」「先生!」など実写映画の脚本も手がける岡田麿里、「君の名は。」のキャラクターデザインも担当した作画監督・田中将賀の黄金トリオが結集したアニメ版では、順目線で物語が展開しており、今回の実写版ではひと味違った物語が期待される。
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