【全米映画ランキング】「ウルヴァリン」3部作最終章「ローガン」が大ヒットスタート
2017年3月8日 13:32
[映画.com ニュース]アカデミー賞授賞式が終わり、3月に入った全米ボックスオフィス。3本の新作がリリースされた先週末は、ヒュー・ジャックマンの当たり役である「ウルヴァリン」シリーズの最終章「ローガン」が約8840万ドルのオープニング興収で首位デビューを飾った。
「X-MEN」シリーズで最も人気の高いキャラクター「ウルヴァリン」を2000年から演じてきたジャックマンが「最後の1本」として出演した本作。ミュータントがほぼ絶滅した近未来を舞台に、治癒能力を失いつつあるウルヴァリン=ローガンが、プロフェッサーXから託された謎の少女ローラを強大な武装組織から守るため最後の戦いを繰り広げる。スピンオフである「ウルヴァリン」3部作、そして「X-MEN」フランチャイズの中でも最高傑作との声が上がり、マーベルの「ダークナイト」とも評されるなど批評家・観客の双方から多くの賛辞が寄せられている。
R指定作品では「デッドプール」(16年/約1億3200万ドル)、「マトリックス リローデッド」(03年/約9177万ドル)、「アメリカン・スナイパー」(15年/約8930万ドル)に次ぐ歴代4位のOP興収を記録。北米での最終興収2億ドル超えはほぼ確実で、すでに約2億4700万ドルを記録している全世界興収は最終的に6億ドル付近になる見通し。共演は老いたプロフェッサーXにパトリック・スチュワート、少女ローラにダフネ・キーン。「ウルヴァリン SAMURAI」に続いてメガホンをとったのは「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」「3時10分、決断のとき」「ナイト&デイ」のジェームズ・マンゴールド。
前週、首位デビューのサプライズヒットとなったホラー「Get Out」は約2820万ドルの興収で2位に。10日間の累計は約7800万ドルとなり、大台の1億ドル超えが見えてきた。
約1620万ドルのOP興収で3位デビューとなったのは、宗教ファンタジー「The Shack」。娘を失い魂の救済を求める父親が、神の導きにより「ある小屋」を訪れ、人生が変わる体験をする……というストーリー。原作は自費出版ながら全米でベストセラーとなったウィリアム・ポール・ヤングの「神の小屋」。出演はサム・ワーシントン、オクタビア・スペンサー、ティム・マッグロウ、ラダ・ミッチェル、すみれ。監督は「エグザム」のスチュアート・ヘイゼルダイン。
約469万ドルのOP興収で6位デビューとなったのは、リー・トンプソンの娘で「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」「ヴァンパイア・アカデミー」で知られるゾーイ・ドゥイッチ主演のミステリードラマ「Before I Fall」。卒業を目前に控えた女子高生が、交通事故で死ぬ日を何度も繰り返すタイムループもので、ローレン・オリバーの青春小説が原作。監督はジョン・クラシンスキー主演「Nobody Walks」などを手がけてきたライ・ルッソ=ヤング。
今週末はレジェンダリー製作の「GODZILLA ゴジラ」(2014)に続く、<モンスターバース>の第2作「キングコング 髑髏島の巨神」(トム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・グッドマン、ジョン・C・ライリー出演)が公開となる。