モノクロ&カラーの映像美で雪女を描く 杉野希妃監督最新作、予告&ポスター独占入手
2017年1月27日 06:00
[映画.com ニュース] 「マンガ肉と僕」「欲動」などで知られる杉野希妃の監督第3作「雪女」の予告編とポスタービジュアルを、映画.comが独占入手した。小泉八雲の「怪談」に記された一編に、新たな解釈を盛り込み映画化。予告は、モノクロと淡い色彩が入り混じった幻想的な映像で、妖艶な美しさを放つ雪女の姿が収められている。
杉野が監督・主演を務めた今作は、第29回東京国際映画祭コンペティション部門で公式上映され、雪と光の映像美、クラシカルな美学・伝統を現代で生かそうとする試みが高い評価を得た。共演に「るろうに剣心」「雨にゆれる女」の青木崇高、「相棒 劇場版IV 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」の山口まゆ、「千年の愉楽」の佐野史郎らが顔をそろえている。
ある時代、ある山の奥深く、吹雪の夜。猟師の巳之吉(青木)は、雪女(杉野)が山小屋で仲間の茂作の命を奪う姿を目撃してしまう。雪女は「この事を口外したら、お前の命を奪う」と言い残して去っていく。翌年、茂作の一周忌法要の帰り、巳之吉はユキ(杉野が1人2役)という美女と出会う。やがて2人は結婚し、娘のウメが生まれた。時は流れ、14年後。巳之吉にとってユキが何者なのか疑心暗鬼にかられる出来事が起こる。
杉野は「小泉八雲の『雪女』の面妖さが、ここ数年私の心を掴んで離しませんでした」と語り、「わずか数ページの短編に心理描写などなく、さまざまな解釈が可能です。不思議なことに、畏怖の対象である雪女に私は温かなまなざしも感じました」と述べる。さらに、「その姿は、自然の化身が人間の魂に寄り添おうとしているかのようにも思えました」と話したうえで、映画に込めた思いを「実体のなさにひそむ揺るぎないもの。目に見えないものと共生しているという神秘。この得体の知れない存在を通して、それらについて現代社会に問いかけたかったのです」と明かしている。
撮影は「恋人たち」「地下鉄(メトロ)に乗って」の上野彰吾が務め、美術は種田陽平に師事した田中真紗美が手がけた。1月28日から上映劇場で前売り券の発売が始まる。「雪女」は、3月4日から全国で順次公開。
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