怪談
劇場公開日:2007年8月4日
解説
「ザ・リング2」でハリウッド・デビューを果たした中田秀夫監督が、落語家・三遊亭円朝の怪談噺「真景累ケ淵」を映画化。江戸の町で出会った煙草売りの新吉と、三味線の師匠・豊志賀。2人は激しい恋に落ちるが、次第に心がすれ違っていく。ある時、言い争いの末に誤って顔に深い傷を負ってしまった豊志賀は、「この後女房を持てば、必ずやとり殺す」と書き残してこの世を去る。そして、残された新吉と彼を取り巻く女たちの運命は、想像もつかない方向へ……。
2007年製作/119分/日本
配給:松竹、ザナドゥー
スタッフ・キャスト
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脚本が良かった。男もそんなにチャラついてはいないし、成り行きの感じで女と一緒になる感じ。煙草売りのハズなのだけれど、終盤のほう鎌1本で凄え強かった。
2019年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
何が起こるかわからない理不尽さをメインとした現代的なホラー映画に慣れ親しんでしまうと、日本特有の愛憎劇を中心とした怪談には恐怖以外のモノを感じ取ってしまう。これは、男に尽くすタイプの女性を振ってしまう男が味わう恐怖なのかもしれないし、男女とも愛しすぎると憎しみに変化してしまう恐れがあるのかもしれない。
しかし、怖くなかった・・・現実に恋人と別れようとしている人にとっては怖い内容なのかもしれないけど、どこかで興ざめしてしまったに違いないのです。親の代の因果応報については、登場人物たちにはわかっていないこと、浮気性なわけでもない基本的には真面目な主人公新吉だけに、たまたま不慮の事故が引き起こした愛憎劇でしかなかったためかもしれません。むしろ、男の醜い欲が原因であったりすると、違った恐怖心が感じられたのでしょう。
ストーリーそのものには不満ながら、新吉(尾上菊之助)を好きになってしまう5人の女性のそれぞれの愛情表現が楽しめました。直情的であったり、控えめであったり、強引で強迫めいたものだったり・・・演技の面はさておいて、男性視点でいくと、好みの愛情表現タイプで差が生まれそうなところも興味深いところです。
世界各国でも上映されることが決まってるらしいですけど、欧米人の目に日本女性の愛情表現がどう映るのか。「死んでも尚愛し続ける」とか、「死んでから、他の女性と結婚するのは許せない」などといったストーリーはあるだろうから、それほどの評価を受けないのか・・・それとも、「日本人は未だに丁髷をしている」などと勘違いされるのか。
2015年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
リングの中田秀夫監督の作品。
PG-12指定だったんだけど、そのわけはこの微エロのせいかと。
黒木瞳が「もっと耳を噛んで!」とか言っちゃいます。
怖いシーンはほんとずるいです。
そこでそれやられちゃビビるでしょ!という演出。
そして主題歌のあゆがあまり作品の雰囲気と合っていなかったのが気になりました。
2015年7月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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当時、大学のツレと自動車免許合宿に行った時にやることがなくて何度も訪れた映画館で、観た一作。
その頃はホラー映画はほとんど観たことがなくて深く考えずに観たのが最大の失敗であり最大の成功だった。
これほどまでに人間の情念の深さが伝わってくる映画はあまりない。
というのも出演者は全て眼で演技しているといっても過言ではなく、その眼差しから全ての情念が怨念となって出ているのである。
自分は観賞中、あまりの怖さに何度もその眼から、眼を背けるハメになった。
それから何年かおきに一大決心して観賞している。