岡村いずみ、飛躍のとき 日活ロマンポルノ挑戦で到来したチャンス
2016年11月25日 08:00

[映画.com ニュース] 新進女優の岡村いずみが、行定勲監督が初めて手がけた日活ロマンポルノ作品「ジムノペディに乱れる」への出演を果たし、主演・板尾創路と真っ向から対峙する熱演をみせている。11月26日の公開を目前に控え、岡村が現在の心境を映画.comに語った。
ミュージシャンとしても活躍する芦那すみれとともに、岡村がヒロインを務めた「ジムノペディに乱れる」は、28年ぶりの新作製作企画「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の1作。かつて一世を風びしながら、長いスランプに陥った映画監督・古谷(板尾)が、さまざまな女たちと肌を重ねていくなかで生き方を模索していくさまが描かれている。
今年はNHK大河ドラマ「真田丸」に出演するなど、女優としての経験を着実に積んでいる岡村は、オーディションを受けるに際し、ロマンポルノ作品に対する偏見は一切なかったという。「家族から『大丈夫なの?』と心配する声はありましたが、私は拒絶反応がまるでなかったんです。むしろ、プラスに考えていました」。
緊張感がなかったわけではない。「経験が浅いなかで、このような商業映画にメインのキャストとして出演させて頂いたので、初めて経験するうえでの緊張感はありました。逆に、濡れ場に対しての緊張感は意外というか、驚くほどなかったんです。あくまでも、行定監督の素晴らしい作品で“安里”という重要な役を演じさせて頂くうえでの緊張感でした」。

現場で士気を上げてくれたのは、行定監督と板尾だ。クランクイン当日、行定監督からは「自分のやりたいように、思い切りやっていいよ」と声をかけられたという。そして、板尾の気遣いも身に染みたようで「いっぱい話しかけてくださいましたし、濡れ場の前はずっと手を握ってくださいました。そんなこともあって濡れ場は緊張もせず、その場の空気で板尾さんとの2人の世界に入っていくことができました」と謝意を示す。一方で、映画監督としての顔も持つ板尾の瞬間的な集中力に驚かされたそうで、「見つめあった時に感じる熱量がすごくて、感じるものがありました。安里としてなのか、自分としてなのか分からなくなるくらいグッとくる瞬間があって、すごいなあ……と、そのたびに思いました」と胸中を明かした。
今後も映画女優として活躍していきたいと目を輝かせ、「とにかく今の私は経験値が足りていません。行定組でもすごく経験不足を感じました。今回頂いたチャンスを無駄にしないよう、現場のひとつひとつを誠実にやっていかなければならないと思っています」と話す。そして、「作品の大小を問わず、どのような規模の作品であっても、自分が心から面白いと思える脚本に出合えたら、絶対に出たいです。普段しないことを映画の中でやらせてもらえるのが女優の面白さ。濡れ場だって作品の中で必要だと思えばもちろん脱ぎますし、そういう覚悟をもって今後もやっていきたいです」ときっぱりと言い切った。
なお、同プロジェクトでは行定監督のほか、塩田明彦、白石和彌、園子温、中田秀夫という人気監督陣がロマンポルノに初挑戦している。「ジムノペディに乱れる」には芦那と岡村のほか、田山由起、木嶋のりこ、西野翔、風祭ゆきら豪華女優陣が結集。11月26日の今作を皮切りに、塩田監督作「風に濡れた女」(12月17日)、白石監督作「牝猫たち」(17年1月14日)、園監督作「アンチポルノ」(17年1月28日)、中田監督作「ホワイトリリー」(17年2月11日)が、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開される。
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