「お姉ちゃんも…」脱衣の光子に誘われる園子　谷崎潤一郎原作を令和オリジナル脚本で映画化「卍」本編映像＆新場面写真

（C）2023「卍」製作委員会

女性同士の性愛から、男女4人の卍がらみの人間の業を描き、幾度も映像化されてきた谷崎潤一郎作品を原作に、井土紀州監督がオリジナル脚本で挑む意欲作「卍」の本編映像と新たな場面写真が披露された。公開された映像は、人妻・園子と小悪魔のような魅力を持つ光子が惹かれ合い、初めて肌を合わせる愛の始まりを捉えた1シーンだ。

セレクトショップオーナー・柿内園子は、歯科医である夫・孝太郎の支えを得て店の経営に情熱を注いでいた。ある日園子がよいモデルがいないかと孝太郎に相談したところ、孝太郎はあてがあると若い女性・光子を紹介する。園子と光子は仕事を通して親しくなり、園子の抑えていた感情がほとばしり光子を強く求め、しだいに激しく愛し合うようになる。だが後日、ショップに光子の彼氏だと名乗る男・エイジがやってくる。エイジも孝太郎も女ふたりの関係を知り、男女4人は破滅と背中合わせの激情に身を焦がしていく。

脚本家として瀬々敬久監督作品や山戸結希監督作「溺れるナイフ」「生きるとか死ぬとか父親とか」などを手掛けた井土が6年ぶりにメガホンをとり、光子役を務めるのは昨年公開のいまおかしんじ監督作「遠くへ,もっと遠くへ」にて大胆なベッドシーンに臨んだ新藤まなみ。相手役の園子に「ちょっとかわいいアイアンメイデン」の主演や「ジムノペディに乱れる」に出演の小原徳子（旧芸名・木嶋のり子）。また本作で二人の女性に翻弄される男を大西信満（夫・孝太郎役）と、映画「やまぶき」で注目を集めた若手俳優・黒住尚生（エイジ役）。光子の母親役に仁科亜季子。お笑い芸人のぶっちゃあが友情出演している。

このほど公開された本編映像は、服を脱ぎ始めた光子が「お姉ちゃんも…」と園子を誘い、ふたりのその後の愛の行方が気になる場面が切り取られており、場面写真では、園子と光子のそれぞれの男性パートナーの姿を確認できる。

なお、本作の映画化に伴い、原作・谷崎潤一郎「卍」（新潮文庫刊）の帯展開が8月上旬より決定した。映画は9月9日から新宿K’ｓ cinemaほか全国順次公開。

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