やまぶき
劇場公開日:2022年11月5日
解説
岡山県真庭市を舞台に、日本社会と家族制度の歪みに潜んだ悲劇と希望を描いた群像劇。
かつて韓国の乗馬競技で将来を期待されていた男性チャンスは、父親の会社の倒産で多額の借金を負い、現在は真庭市の採石場でベトナム人労働者たちとともに働いている。一方、刑事の父親と2人で暮らす女子高生・山吹は、交差点でサイレントスタンディングを始める。2人とその周囲の人々の運命は、本人たちも知らない間に交錯していく。
チャンスを韓国出身の俳優カン・ユンス、山吹を「サマーフィルムにのって」の祷キララが演じる。監督・脚本は、真庭市で農業を営みながら映画制作を続ける山崎樹一郎。「大人のためのグリム童話 手をなくした少女」のセバスチャン・ローデンバックがアニメーションパートを手がけ、フランソワ・トリュフォーら名だたる巨匠たちの作品に携わってきたヤン・ドゥデが編集協力。
2022年製作/97分/日本・フランス合作
配給:boid、VOICE OF GHOST
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2023年1月19日
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観客に伝えたいことが、計れないくらいの熱量と強いメッセージで手渡してくれているのはヒシヒシと感じる。が、監督の思いが強すぎて受け止めきれずに終わってしまった。ユンさんの悲運さには泣けてきそうになったが、まるく収まって良かったね。やまぶきはどうなったのだろう。想像力不足な私には、やまぶきがどうなったのか想像できなかった。まさか死を選んだわけでは無いと思うが・・・
2022年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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2つの家族が知らぬ間に交錯する物語。何だかおパヨ向きの社会問題ドカ盛りで、大袈裟な落石事故やら、意味不明なヤクザの登場とか、盗んだ金を落とし物と見なして犯人を釈放する警官の行動は「?」って思う。
2022年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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簡単なカタルシスには落とさないドライな作品
但し同時に何がテーマなのかがハッキリと明確化されない その事自体が監督の主張何かもしれない その辺りのプロットの分散化が今作品の観方を分かつポイントなのであろう ストーリー構成は大きく2つあり、同時並行に展開される そしてその並列が交差するときに物語の転換が起こるシステムである ここがご都合主義になってしまう点はあくまでフィクションであり、物語を駆動させるエンジンは大なり小なり必要であることは充分理解出来る そもそも寓話性が強い内容なので、それこそラストの母親のビデオレターと語り合うシーンとその後の砂漠を歩くシーン、これはこれから社会に赴く青年へのエール、そして韓国人のパートは、打ちのめされても、肩の荷を下ろした時に幸運が訪れる偶然性が人生にはあり得るエールをそれぞれ提示しているのではないだろうか 交差するピタゴラスイッチも又、偶然性 そんな人生の予期せぬ流れを今作は描いているのだろうと感じた
"山吹"のように、市囲の人達にスポットライトを当てた作品としては充分佳作である
あとは、お父さんの恋人の中国人の件、やたら拳銃を握りしめているヤクザの件等、ツッコミどころ満載なパートは愛嬌で流していきましょうw
自分には合いませんでした。
警察官があのような行動してもいいのか?