映画配給会社エプコットが破産、負債約21億円
2015年3月6日 04:00
[映画.com ニュース] 映画配給・宣伝部門のアルシネテラン・ディヴィジョンを持つエプコットが3月2日、東京地裁に破産を申請し受理された。企業情報を提供する帝国データバンクによると、負債は関連会社と合計で約21億2000万円。
エプコットは1985年に設立。オリジナルDVDの制作と販売に加え、アルシネテラン名で、「エルム街の悪夢」(公開年:86)、アキ・カウリスマキ監督「マッチ工場の少女」(91)、「髪結いの亭主」(92)などのパトリス・ルコント監督作品、ペネロペ・クルス出演「ハモンハモン」(93)、「クレーヴの奥方(1999)」(01)などのマノエル・デ・オリベイラ監督作品など、外国映画の名作・秀作を配給してきた。
また、2004年頃からは韓流ドラマのDVD作品のリリースをスタート。「星も月もあなたへ」「いばらの花」「金よ出てこい☆コンコン」「あなたしか愛せない」などの人気作品を手がけ、09年6月期には売上高約26億3900万円をあげていた。
だが、韓流ブームに伴う大手企業の参入により買い付け額が高騰したのに加え、昨今の日韓関係悪化に伴い韓流ドラマの需要が伸び悩んだことなどから、14年6月期の売上高は約22億4800万円に減少。そこで新たな売上の柱の構築に向け、13年にゲーム制作事業に取り組んだが軌道に乗せることが出来ず、さらに資金繰りが逼迫したようだ。
独立系の配給会社では、ヨーロッパやアメリカの名画を配給してきたフランス映画社が昨年11月に破産。映画上映のデジタル化などにより、昨年の吉祥寺バウスシアター、名画座の三軒茶屋シネマなど、ミニシアター系の閉館が続いていることも独立系の配給・宣伝会社にとっては大きな痛手となっており、DVD市場の縮小がこれに追い討ちをかけている。
なお、3月14日から「ディオールと私」、4月4日から韓国映画「傷だらけのふたり」の公開が控えているが、2作品は予定どおり公開されるようだ。
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